ジェームズ・キャメロン、レオナルド・ディカプリオが『タイタニック』のオーディションを嫌がったと明かす
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史上初めて10億ドルを超える大ヒットを記録し、アカデミー賞では作品賞と監督賞を含む11の賞を獲得した『タイタニック』。まさに歴史に残る名作だが、オーディションは一筋縄ではいかなかったようだ。キャメロン監督が、レオナルド・ディカプリオ起用の秘話を明かした。
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『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』の公開を控えるジェームズ・キャメロン監督が、この度米GQのインタビューに登場。『タイタニック』の制作時にレオがスクリーンテストを嫌がっていたと明かした。
キャメロン監督は当時を振り返り、「レオとミーティングしたあと、スクリーンテストをした。このミーティングがおかしくて、僕は会議室に座ってレオを待っていたんだが、周囲を見回すと、オフィスの女性全員が参加してたんだ。みんなレオに会いたがってね。みんな大興奮だったよ」とコメント。
監督いわく、このミーティングでレオは、キャメロン監督を含む全員を魅了したそうだが、その次に待ち受けていたスクリーンテストでは違ったようだ。
当時すでにローズ役のケイト・ウィンスレットの起用が決まっており、2人の相性を確認したかった監督は、数日後にレオをスクリーンテストに呼んだそう。
「彼はスクリーンテストをすると知らされておらず、ケイトとミーティングをすると思っていたんだ。OK、隣の部屋でセリフを言ってみよう。僕が撮影するよ、と伝えると、レオは『それは、俺がセリフを読むということ?』と聞いてくるじゃないか」。
監督がセリフを読むようにと答えると、レオは「読まないよ」とこれを拒否。その様子に監督はすかさず握手を求め、「寄ってくれてありがとう」とレオを突き放したそうだ。
するとレオは「待って待って待って、読まないと役はもらえないということ?」と大慌て。キャメロン監督が、本作は大作映画で、誤ったキャスティングで台無しにするわけにはいかないと説明すると、レオはしぶしぶ読み合わせに同意したそうだ。
そこでは「全身からネガティブを感じた」という監督だが、ひとたびアクションの声がかかると、「すぐにジャックになった。ケイトは輝き、2人の世界が出来上がった。立ち込めた雲が晴れ、陽の光が差し込み、ジャックが輝いた。OK、彼こそジャックだ!と思った」と述べている。