マドンナ、外見批判に怒り心頭「年齢差別と女性蔑視」
現地時間2月5日に開催された第65回グラミー賞の授賞式にサプライズで登場したマドンナ。ところが彼女のルックがネット上で物議を醸したことを受けて、インスタグラムで断固抗議する声明を発表した。
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マドンナは今年のグラミー賞で、最優秀ポップ・パフォーマンス(デュオ/グループ)を受賞したサム・スミスとトランスジェンダー女性初の受賞となったキム・ペトラスのパフォーマンスを紹介するために、ステージに登場。「この場を借りて、全ての反逆者たちに感謝したい。新しい道を切り開き、非難に耐えた人たち。トラブルメイカーのみんな、恐れを知らぬ大胆さは必ず気付かれる。あなたは見られているし、声は届いている。そして何よりも、あなたは評価されている」と述べ、クィアアーティストとして恐れぬ表現を追及するサムとキムに熱いメッセージを送った。
この日彼女は、黒いジャケットのセットアップに白シャツとネクタイ、手には乗馬用のムチを持ち、三つ編みにしたツインテールとアーチ状の細眉、そしてぷっくりとした唇が目を引くルックで登場したが、これに人々が過剰反応。「見た目が変わった」「誰かわからない」といった彼女を非難する声が多数上がっていた。
これを受け、2月7日(現地時間)にマドンナがインスタグラムを更新し、バックステージで撮影したと思しき動画を投稿。「グラミーでキム・ペトラスとサム・スミスを紹介したのはとても名誉なことでした。最後の賞、最優秀アルバム賞のプレゼンターを希望していましたが、グラミー史上初めてトランスジェンダー女性が行うパフォーマンスを紹介する方が、もっと重要だと思いました。何より彼女はグラミーを獲得したんです!」とコメント。
続けて、多くの人がマドンナのスピーチではなく、外見を話題にしていると訴え、断固反対する声明を出した。
「私は再び、世界中にはびこる年齢差別と女性蔑視の目にさらされました。世界は45歳を越えた女性を祝福することを拒否し、意志が強く、勤勉で、大胆であり続ける女性を罰せねばならないと感じています」。
「私はこれまで、クリエイティブ上の決断や自分の見た目、服装について、謝罪したことはありませんし、これからもしません。キャリアのはじめから、メディアに貶められてきましたが、これは試練であり、わたしの後に控えるすべての女性が今後もっと生きやすくなるように、喜んでこれに挑むつもりです。ビヨンセの歌詞にあるように、“わたしの魂は壊せません”」と続けた。
マドンナは最後に、限界に挑戦することを止めるつもりはないと強調し、「これからも家父長制に挑んでいくことを楽しみにしています。何より、人生を楽しみます。ビッチたち、ひれ伏しな!」と彼女らしいメッセージを送った。