ヨーロッパの異能監督が贈る最新作ホラー『べネシアフレニア』日本公開決定 日本版アートワーク、特報映像解禁
アレックス・デ・ラ・イグレシア監督の新作ホラー映画『VENECIAFRENIA』(原題)が、邦題を『べネシアフレニア』として4月21日より全国公開されることが決定。併せて、日本版アートワーク、特報映像、メイン画像が解禁された。
【動画】仮面の男から狙われる恐怖の『べネシアフレニア』予告
監督は、クエンティン・タランティーノも絶賛したヴァイオレンス・アクション・スリラー『気狂いピエロの決闘』(2010年)でベネチア国際映画祭の監督賞・脚本賞を受賞するなど、スペインひいてはヨーロッパ映画界を代表する鬼才として知られるアレックス・デ・ラ・イグレシア。本作では、イタリアの“ジャーロ映画”へのオマージュをちりばめながらも、近年世界各国で社会問題化している「オーバーツーリズム」を起点に巻き起こる狂気の連続殺人鬼との対決を描いている。
結婚を間近に控えたスペイン人のイサと友人たちは、独身最後に羽目を外そうと、カーニバルでにぎわうイタリアのベネチアを訪れる。しかし、到着した彼女たちを待ち受けていたのは「観光客は帰れ」というプラカードを掲げた大勢の人々。近年ベネチアでは、観光客の増加による環境悪化が社会問題になっていたのだ。
それでも気を取り直して観光を楽しもうとするイサたちが乗り込んだボートに、突然カーニバルの衣装を着た奇妙な道化師が同乗してくる。彼女たちはその不気味な雰囲気さえも楽しもうとするのだが、道化師は観光客を次々と殺害する狂気の殺人鬼だった。浮かれたイサの仲間たちは、殺人鬼の標的となり、一人また一人と姿を消してゆく…。
日本版ポスターには、ベネチアの街と無数のしゃれこうべが溶け込んだ仮面の男の真っ赤なシルエットが描かれており、まるで死の臭いが漂う街全体が彼に支配されていて、どこにも逃げようのない絶望感が伝わってくるようなデザインだ。
特報映像には、ベネチアを訪れた若者が仮面の男から無差別に狙われる一方、道化師が「これは復讐(ふくしゅう)だ!」と叫ぶ様子が収められている。
映画『べネシアフレニア』は、4月21日より全国公開。