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役所広司、原発事故を描いた主演作に躊躇「これをドラマにしていいんだろうか」

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役所広司、Netflixシリーズ『THE DAYS』ワールドプレミアに登場
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 俳優の役所広司が30日、都内にて開催されたNetflixシリーズ『THE DAYS』ワールドプレミア舞台あいさつに、竹野内豊、小日向文世、小林薫、遠藤憲一、石田ゆり子、増本淳プロデューサー、西浦正記監督、中田秀夫監督と共に出席。本作への出演に当初は躊躇していたことを告白した。

【写真】竹野内豊&小日向文世からカンヌ主演男優賞受賞を祝福され、笑顔を見せる役所広司

 本作は、2011年に起きた東京電力福島第一原発事故を全8話で描くシリーズドラマ。あの日、あの場所で、本当は何が起こっていたのかを、政府、会社組織、そして現場で命を懸ける者たち、それぞれの視点から描く。

 現地時間27日に、ヴィム・ヴェンダース監督作『PERFECT DAYS』で第76回カンヌ国際映画祭最優秀男優賞を受賞した役所。司会から祝福の言葉が送られると、役所は「ありがとうございます! 昨日帰ってきました。皆さんの応援がカンヌに届いていました。ありがとうございます」と応じ、共演者と観客からの大きな拍手を浴びた。

 また小日向は、本作の配信を前に「日本の俳優たちを世界に発信することができて、本当に光栄だと思います」としみじみ。続けて「やっぱり役所さんがカンヌで男優賞を獲っていただいたことで、またこれもたくさんの方が興味を持って見ていただけるんだと思う」とし、「本当におめでとうございます」と改めて役所を祝福した。

 役所は今作で、福島第一原発の吉田昌郎所長を演じる。配信を前にした心境を聞かれると「このお話を増本プロデューサーから頂いた時は、実際に起きた福島の原発の事故とか、福島で家族を亡くした方々がたくさんいる中で『これをドラマにしていいんだろうか』という思いで躊躇した」と吐露。次に「増本プロデューサーと会って、とにかく『あの日、あそこの中で何が起きたのかを伝えるべきじゃないか』と話した」と明かし、増本プロデューサーの熱い思いを受けて出演を決断したことを打ち明けた。

 さらに「僕もあの事故の時の恐怖心がだんだん薄れていくんですけれども、ここでもう一度、こういう時代だからこそ、世界中のエネルギーについて一人ひとりが考えていかないといけないし、国民一人ひとりが判断して投票もしないといけなくなると思います」とコメント。「この配信ドラマをきっかけにもう一度あそこに立ち返って、考えていただきたいなと思います」と呼びかけた。

 Netflixシリーズ『THE DAYS』は、Netflixにて6月1日より世界独占配信。

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