趣里、“女性の貧困問題”に迫る主人公に 話題作『東京貧困女子。』今秋ドラマ化決定
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「Yahoo!ニュース|本屋大賞 2019年ノンフィクション本大賞」にノミネートされた中村淳彦による書籍を、主演に趣里を迎えて映像化した連続ドラマW‐30『東京貧困女子。‐貧困なんて他人事だと思ってた‐』が、WOWOWにて今秋放送・配信されることが決定した。本作で趣里は、“女性の貧困問題”に迫るシングルマザーの契約編集者を演じる。
【写真】現代社会の矛盾描く 『東京貧困女子。‐貧困なんて他人事だと思ってた‐』ティザービジュアル
原作は、東洋経済オンラインで1億5000万PV突破の人気連載を書籍化、 「Yahoo!ニュース|本屋大賞 2019年ノンフィクション本大賞」にノミネートされた「東京貧困女子。彼女たちはなぜ躓いたのか」(東洋経済新報社刊)。ノンフィクションライターの中村淳彦が、貧困に陥った女性が持つ心の叫びを丹念に聞き続けたルポルタージュ本だ。
そんな社会派作品をWOWOWで連続ドラマ化した本作は、経済誌の契約編集者である主人公・雁矢摩子が貧困女性たちの現実を取材しながら、自らの目線や体感を通して、現代社会の矛盾や貧困問題の巧妙な仕組みを浮き彫りにしていく。
主人公の雁矢摩子を演じるのは、2018年の主演映画『生きているだけで、愛。』にて第42回日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞、2023年後期のNHK連続テレビ小説『ブギウギ』にてオーディションで朝ドラヒロインの座を射止めるなど、現在最も勢いのある女優の一人である趣里。本作がWOWOWドラマ初出演にして初主演となる彼女が、摩子という役を通して実際に存在する現実と向き合い、世の中に伝えるという難役に挑戦する。
雁矢摩子(趣里)は離婚を機に復職し、経済誌の契約編集者に。編集長からPVを稼ぐために“女性の貧困”がテーマの連載担当を命じられ、風俗ライターの﨑田祐二を紹介されるが、彼の貧困当事者への姿勢に苛立ち、取材方針をめぐって衝突。そんな中、国立大学医学部に通うため、風俗で食いつないでいる広田優花へのインタビュー記事が炎上する。
一見すると矛盾をはらむ優花の記事。摩子は祐二の反対を押し切り 、謝罪と記事の削除を優花に伝えるが、本人の思わぬ言葉に、自身の浅はかさと偏見を痛感する。そしてライターとしての祐二の覚悟を感じた摩子は、肉親の介護、親からの性的虐待、苛烈なパワハラ・モラハラ被害、再雇用の実情、戸籍と就学の問題など、ただ生きることへの困難さを抱える様々な境遇の当事者への取材を、彼と共に重ねていく。それは同時に、不安定雇用のもと子育てに奮闘する摩子自身も、“貧困”が他人事ではないという自覚につながっていき…。
監督は、ドラマ『アンラッキーガール!』(読売テレビ・日本テレビ系)『JOKER×FACE』(フジテレビ系)の青木達也と、ドラマ『教場Ⅱ』(フジテレビ系)などでプロデューサーを務めた遠藤光貴。脚本は『ここは今から倫理です。』(NHK)などを手掛ける高羽彩が担当。実際に貧困問題に取り組む活動家らにも取材し、新宿・歌舞伎町でも撮影を行うなど、令和の“貧困”の現実をリアルに描く。
本作について、趣里は「『東京貧困女子。』を初めて読んだ時、『知らない』じゃ済まされず、摩子という役を通して何かをしなければ、と本能的に感じました。とても難しいテーマでしたが、素敵なキャストの皆様と、丁寧に時間を過ごせた気がしています。私自身、心に留めておかなければいけない現実と、これからも向き合っていきたいと思います。同時に、ドラマとして楽しんでいただけたら嬉しいです」とコメントを寄せている。
連続ドラマW‐30『東京貧困女子。‐貧困なんて他人事だと思ってた‐』は、WOWOWプライム・WOWOWオンデマンドにて今秋放送・配信。
主演、原作者コメント全文は以下の通り。