水谷豊、娘・趣里とラブシーン演じた橋本淳をちゃかす「よくやれましたね」
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水谷豊が企画・監督・脚本・プロデュース・主演の1人5役を務めた映画『Piccola felicita(ピッコラ・フェリチタ)~小さな幸せ~』の初日舞台挨拶が、7月11日に開催。水谷監督をはじめ、菜葉菜、河相我聞、趣里、橋本淳が登壇し、作品への思いや公開初日を迎えた喜びを語った。
【写真】水谷豊&趣里、親子で登壇し笑顔
満席の会場からは割れんばかりの拍手と「豊さん!」という歓声が沸き起こり、その様子に笑顔を見せた水谷監督は、「サンキュ!」と恒例のあいさつを行った。
続けて「公開初日にお越しくださいましてありがとうございます。この映画は僕の企画、監督、脚本、プロデュース、主演という肩書きが並んでいるんですが、これは決してよくばったわけじゃないんです。自主制作なので、僕がやらざるを得なかったんです」と明かし、「急きょ決まった企画で、短期間で撮り上げなければならない映画でした。しかも劇場で公開されるのかも分からないという状況だったので、この作品が初日を迎えるということ、大変うれしく思います」と晴れやかな表情を見せた。
水谷監督の言葉通り、撮影中は実際に劇場公開されるかどうかも分からない状況だったため、出演オファーを受けたキャストの所属事務所からは「これは映画ですか? 配信ですか?」と困惑の声が上がったという。それでも水谷監督は「ただ撮ります」と宣言。結果として、その思いに賛同したキャストたちが集結することとなり、「よく参加してくださったなと思いますし、出てくださった方には感謝しております」と感謝の思いを語った。
本作には水谷監督自身も出演しているが、「僕としては珍しく犯人を逮捕しない、普通のおじさんの役」と明かして会場を沸かせると、「実は僕自身は出る予定じゃなかったんです。キャスティングが最後まで決まらなかったときに予算表が回ってきて…。そうだ、毎日現場にいて、そこそこ芝居ができるやつが一人いるじゃないかと思って…もっとお金があれば他の俳優がやっていたと思います」とユーモアたっぷりに語り、会場は温かな笑いに包まれた。
水谷監督作への出演が『ボレロ』に続き2作目となる河相は、浮気性のキャラクターという本作の役柄を踏まえ、「この役は僕をイメージして書いてくださったと聞いて、涙が出そうになりました」と冗談めかして語り、会場の笑いを誘った。
劇中では、彼の不注意によってアトリエが火に包まれるシーンがあるが、その過酷な撮影について「衣装合わせの段階で火をつけるからとは聞いていましたが、まさかあそこまで火だるまになるなんて思わなくて。しかもこれが撮影初日だったんですけど、これが本当に楽しくて。撮影も深夜までかかったけど、心に残るシーンになりました」と振り返った。
河相自身、この日は非常に高揚感に包まれていたようで、撮影後は歩いて帰宅したという。「本当に気分が高揚していて。もしここで死んだとしても、俳優としてここで死ねるならば、と思うくらいいいシーンになったなという空気感があったので。堪能したくなったのかも」と充実感をにじませた。
そんな河相と夫婦役を演じた菜葉菜も、本作の撮影に並々ならぬ意欲で臨んでいたようで、「水谷監督は、河相さんのお芝居を見て『おもしろかった』と笑っていたんですけど、それを見て、だんだん役者としての負けず嫌いに火がついて。『わたしも水谷監督を笑わせたい! 水谷豊を笑わせたい!』と悔しくて仕方なかったんです。でもあるシーンで、監督がカットをかける前に笑ってしまったところがあって。心の中で『見たか河相我聞!』と。役者魂に火をつけてくれた先輩でした」と明かし、会場を大いに沸かせた。
物語の鍵を握る重要な役どころを演じた趣里は、橋本との共演も多いことから、「安心安全の橋本淳」と全幅の信頼を寄せている様子だった。一方の橋本も「(演出で指示を出すときに)水谷さんが実演してくださって、贅沢な経験でした。そんな水谷さんの芝居をトレースしながらも、自分のスパイスも入れる、というのはなかなか経験できなかったことですし。あとは趣里ちゃんとのラブシーンがあったんですけど、(カメラの後ろで)パパが見ているという複雑な日々で。冷静にならないようにしていました」と苦笑いを浮かべた。すると水谷豊監督は「よくやれましたね」と橋本をちゃかし、会場は笑いに包まれた。
