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『アステロイド・シティ』「ウェス・アンダーソンすぎる」こだわりさく裂スチール解禁

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映画『アステロイド・シティ』場面写真
映画『アステロイド・シティ』場面写真(C)2022 Pop. 87 Productions LLC

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ウェス・アンダーソン

 ウェス・アンダーソンが監督・脚本を務めた映画『アステロイド・シティ』より、ウェス監督のこだわりが詰まったスチールが解禁された。

【別カット】ウェス監督のこだわり詰まりまくり! 新たに公開されたスチール

 米国での予告編公開直後に国内最大級の映画レビューサービス「Filmarks」でトレンド1位を獲得し、すでに日本でも注目が集まっている本作。監督は、『グランド・ブダペスト・ホテル』でアカデミー賞4部門を受賞し、『犬ヶ島』でベルリン国際映画祭銀熊賞受賞のウェス・アンダーソン。原案はウェス監督と盟友ロマン・コッポラの共作。脚本はウェス監督が単独で務め、彼特有の世界観に満ちた1作に仕上げている。

 キャストには、ウェス監督作品ではおなじみの、ジェイソン・シュワルツマン、エドワード・ノートン、ティルダ・スウィントン、エイドリアン・ブロディ、ウィレム・デフォーらに加え、スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス、マーゴット・ロビー、マヤ・ホーク、スティーヴ・カレルらが顔をそろえる。

 US公開の週末成績でウェス監督史上最高記録を樹立し、彼の最高傑作と名高い本作。先日公開となった日本版予告編は、公開から24時間を待たずにSNSでの再生回数が1万回を突破、期待の高さがうかがえる結果となった。そんな本作より、ウェス監督のこだわりが遺憾なく発揮された、「ウェス・アンダーソンすぎる」スチールが解禁された。

 1枚目は、ティルダ・スウィントン演じるヒッケンルーパー博士の天体観測所の内部をとらえたもの。研究員たちが座る椅子は神経質なまでに整然と並べられ、窓の配置も完璧なシンメトリー。ウェス監督らしい構図のスチールには、白衣を着た研究員に加え、ジュニア宇宙科学大会で科学賞の栄誉に輝いた5人の子供たちとその家族たちの姿も見られる。

 そしてもう1枚は、ジェイソン・シュワルツマン演じるオーギー・スティーンベックと、スカーレット・ヨハンソン演じるミッジ・キャンベルが、モーテルの窓際で見つめ合う1枚。向かい合わせに建つモーテルの壁や窓の上にかかるサンシェードが、奥にそびえたつ山を中心にシンメトリーに配置されている。

 このモーテルや山のセットにもウェス監督のこだわりが詰まっている。アステロイド・シティに登場するダイナーやガレージ、そしてこのモーテルは本物の建物として建てられ、セット自体が小さな街として機能する。そして、街を包囲するように砂漠のセットが続く。山も巨石も小さな岩々もすべて造られたもの。あまりに壮大なスケールであると同時に説得力のある出来栄え。CG用のグリーンスクリーンもほぼ使われていない。

 ウェス監督は「キャストのためにどのようなセットを用意できるかが一つの決定的な要素となる」と語る。「本物の空間を作るのは手が掛かりますが、やる価値はあります。『グリーンスクリーンをバックに撮影すれば良かった』と思ったことはないし、そもそもその選択肢が頭をよぎらないです。フィルムで撮っているし、撮影手法は現代よりも1930年代のそれに近いのかもしれません」と自らの撮影手法を解説する。

 映画『アステロイド・シティ』は、9月1日より全国公開。

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