久石譲、新作アルバムが米ビルボード1位に 宮崎駿監督映画への提供曲をアレンジ収録
宮崎駿監督映画への提供曲をシンフォニック・アレンジで収録した作曲家・久石譲のアルバムが、アメリカ・ビルボード2部門で自身初となる1位を獲得したことが発表された。
【写真】米ビルボード1位獲得した久石譲のアルバム
2023年7月15日付けアメリカ・ビルボード「Classical Albums」と「Classical Crossover Albums」で自身初となる1位を獲得したのは、6月30日に発売された最新アルバム「A Symphonic Celebration ‐ Music from the Studio Ghibli films of Hayao Miyazaki」。
今年3月より独占契約したクラシック名門レーベル「ドイツ・グラモフォン」からの第1弾となっており、『千と千尋の神隠し』『もののけ姫』『となりのトトロ』等、宮崎監督映画への提供曲をシンフォニック・アレンジで収録。久石譲指揮によりロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とロンドンで録音し、ジャケット写真も宮崎監督の原画が使用されている。
久石は、1981年「MKWAJU」を発表、翌1982年にファーストアルバム「INFORMATION」を発表し、ソロアーティストとして活動を開始。1984年の映画『風の谷のナウシカ』以降、『風立ちぬ』まで宮崎駿監督作品の音楽を担当するほか、『HANA‐BI』『おくりびと』『悪人』『かぐや姫の物語』『家族はつらいよ』シリーズ「海獣の子供」など、話題作の映画音楽を多数手掛け、日本アカデミー賞最優秀音楽賞、紫綬褒章受章(2009年)など国内外の多くの賞を受賞。また、7月14日より公開中の宮崎監督新作映画『君たちはどう生きるか』の音楽も担当している。
演奏活動においては、2004年、「新日本フィル・ワールド・ドリーム・オーケストラ(W.D.O)」の音楽監督に就任。毎年海外公演を含むツアーを実施。昨年延期となったロンドン・ウェンブリー・アリーナでの「ジブリ・スクリーンコンサート」が9月21日から2日間にわたり開催されることも決定しており、この夏以降、日本、ロンドン、アメリカ各地と世界を飛び回り精力的に演奏活動を行う。