ジェナ・オルテガやマシュー・マコノヒーがストライキ中も撮影をしている理由
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全米映画俳優組合(SAG‐AFTRA)と全米脚本家組合(WGA)がストライキに突入し、映画やドラマの撮影ほか、プロモーション活動や授賞式に向けた動きなども中断している。この状況下でも撮影を行っている作品があるが、その理由とは。
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報道によると、SAG‐AFTRAは報酬の引き上げのほか、人工知能(AI)の利用の制限、視聴者数に基づいたストリーミング報酬などを求めて、全米映画テレビ制作者協会(AMPTP)と交渉を行っていたが、期限の7月12日までに合意に至らず、現地時間7月13日、43年ぶりとなるストライキの実施を発表した。
俳優たちは組合の定めた厳しいルールに従い、撮影やプロモーション活動を取り止め、実際にプラカードを手にピケを張る列に参加する人もいる中、ジェナ・オルテガとポール・ラッドが出演する『Death of a Unicorn(原題)』や、マシュー・マコノヒー主演の『The Rivals of Amziah King(原題)、アン・ハサウェイ主演の『Mother Mary(原題)』など数本は今も撮影を行っている。
IndieWireによると、これらの作品は完全な独立系の作品で、プロダクションが組合から特別な権利放棄を受けることを条件に、SAG‐AFTRAとの間で暫定的な合意を結び、ストライキの対象から除外されているそうだ。
権利放棄の主な条件は、映画が完全に独立しており、SAGとの労働協約で350以上のアメリカ及び映画製作会社を代表する映画テレビプロデューサー同盟とつながりがないことだという。
また、Peopleによると、現在撮影を行っている作品の中にはドラマ『ハウス・オブ・ドラゴン』などイギリスで撮影を行っている作品もあり、こちらは主要キャストがイギリスの俳優であるため、SAG‐AFTRAとは違う組合の契約の下で制作を続行しているという。
ストライキは7月14日午前0時から行われ、『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE』や『バービー』の来日キャンペーンが中止されるなど、日本にも影響が及んでいる。現時点では長期化するのではないかとみられている。