稲垣吾郎、主演舞台『多重露光』10月上演決定「まだ見たことない自分に出会えるような予感が」
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稲垣吾郎が主演する舞台『多重露光(たじゅうろこう)』が、10月に上演されることが決定。同作でカメラマンを演じる稲垣は「まだ見たことない自分に出会えるような予感がします」と期待のコメントを寄せている。
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本作は、モガ・モボプロデュース作品4作目。稲垣演じる主人公は、「生涯かけて撮りたいものを見つけなさい」という親からの漠然とした言いつけに、呪われているカメラマン。町の写真館を細々と営むカメラマンに、本当に撮りたい写真なんかあるわけない。鬱々(うつうつ)とした日々の中、突如現れたのは、あの家族写真に写る“お嬢様”だった…。
同プロデュースでこれまで、2019年と2021年に草なぎ剛主演舞台『家族のはなしPART1』(作・演出:淀川フーヨーハイ、あべの金欠)、2019年に稲垣吾郎主演舞台『君の輝く夜に~FREE TIME,SHOW TIME~』(作・演出:鈴木聡)、2022年に稲垣吾郎主演舞台『恋のすべて』(作・演出:鈴木聡)を上演してきた。
『多重露光』は気鋭の劇作家・横山拓也による書き下ろし作品。演出には、読売演劇大賞演出家賞を受賞した俊英・眞鍋卓嗣を迎える。
山田純九郎(稲垣吾郎)は、写真館の2代目店主。戦場カメラマンだった父(相島一之)には会ったことがなく、町の写真館の店主として人気のあった母(石橋けい)からは理不尽な期待を背負わされる。写真館で育ち、写真に囲まれた彼の人生は、常に写真に苦しめられてきた人生でもあった。
そんな純九郎の店で毎年、愛に溢れた家族写真を撮る裕福な同級生の一家があった。45歳になった彼の元に、その憧れの一家の“お嬢様”であった麗華(真飛聖)が訪ねてくる。かつて強く求めた家族の愛情に、触れられそうな予感をもつ純九郎。
親の威光、無関心、理不尽な期待、そして、隠し持った家族写真…それらが多重露光の写真のように純九郎の頭の中に常にあって、幸せという未来の焦点がなかなか合わない。幼馴染(竹井亮介)や、取引先の中学校教員(橋爪未萠里)が何かと気にかけてくれるが、彼に欠落した愛情が埋まることはなかった。果たして純九郎は、自分の求める愛を、人生の中に収めることができるのか。
本作について、稲垣は「僕は最近、写真に興味を持っています。オフでも身近にカメラのある生活をしているので、この企画を伺い、『多重露光』という作品に縁を感じました。稽古は始まっていませんが、まだ見たことない自分に出会えるような予感がします。皆さん、楽しみにしていてください」と語っている。
舞台『多重露光』は、日本青年館ホールにて10月6日~22日上演。