米脚本家組合ストライキが正式終了 俳優組合は続行

全米脚本家組合(WGA)が全米映画テレビ制作者協会(AMPTP)と合意したことを受け、WGAの東西機関がこれを承認。5月から148日にわたって行われてきたストライキが正式に終了した。全米映画俳優組合(SAG‐AFTRA)は引き続き継続する。
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Varietyによると、大手スタジオや配信サイトの加盟するAMPTPとの交渉が成立したことを、9月24日にWGAが発表した。これをうけ、9月26日にWGA東海岸評議会とWGA西海岸協議会がそれぞれ投票を行い、満場一致で採決。5月から148日にわたって行われてきたストライキは、組合員による批准を待たずに、9月27日12時1分(太平洋時間)をもって解除されるそうだ。
これに合わせ、WGAは94ページにわたる契約書と新しく取り決められた事項の要約を公表。テレビシリーズの脚本にかかわる最低人数が設けられたほか、報酬面での改善、脚本制作過程における人工知能(AI)使用に関する保護策も盛り込まれたという。
WGAの交渉を担当する委員会は交渉成立を発表した際、「誇りを胸に、この交渉はまれにみるものだったと言えます。意味のある勝利であり、脚本家の地位をあらゆる側面で保護するものです」と明かしていた。
7月からストライキを行っているSAG-AFTRAは、今もAMPTPに対し、交渉の場につくよう求めてピケラインを張っており、ハリウッドが完全に正常化するにはまだしばらく時間がかかりそうだ。