市原隼人「信じられるものを作りたかった」“矛盾だらけの世の中”にメッセージ
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俳優の市原隼人が5日、都内で行われたドラマ『おいしい給食 season3』1、2話最速プレミア上映会&トークイベントに、大原優乃、田澤泰粋、綾部慎弥監督と共に出席。本作に込めた熱い思いを伝えた。
【写真】甘利田先生、完全防寒! 寒さに震えながら登場した市原隼人
本作は、市原の主演で2019年に放送開始した『おいしい給食』の新シリーズ。1980年代の中学校を舞台に、市原演じる給食マニアの教師・甘利田幸男と彼を取り巻く子どもたち、大人たちのさまざまな人生模様を描く。
イベント冒頭、甘利田にふんした市原が登場すると、会場に集まった観客からは大きな拍手が送られる。BGMに合わせて陽気に体を動かした市原に続いて、他のキャストが登壇した。
激しく動いた市原は、あいさつを求められると「息が切れちゃって...(笑)」と苦笑。その後、シリーズが始まった時のことを思い返し、「その時には『season3』を作るとは夢にも思っていませんでした。そして今『season3』の放送がいよいよ始まります。本当に奇跡です」と喜びを噛み締めた。
また、共演の大原について「今回、新たなヒロインで大原優乃ちゃんが『season1』『season2』にはない魅力的な先生、女性としてもすごく魅力的なヒロインを作ってくださいました」と感謝。さらに「自分の撮影が終わっても帰らないんです。私服に着替えて監督のモニターの横に座って、ずっと遅くまで現場を見てらっしゃるんです。『作品をしっかり感じたいので見させてください』と。そんな女優さんなかなかいらっしゃらないので、その気持ちが死ぬほどうれしかったです」と現場での大原の様子を明かした。
この日は同シリーズの新作映画も発表。市原が「ドラマ放送前に映画化が決定いたしました。2024年全国公開です」と伝えると拍手が巻き起こった。
終わりにメッセージを求められた市原は「嫌なニュースや理不尽なことや、愛のない嘘や矛盾だらけの世の中で、何を信じていいかわからなくなってしまうことがあると思います。だから僕は信じられるものを作りたかったんです。この作品に懸けたんです」と力を込める。
そして「作品を作るというのは、ビジネスと夢が混沌とする世界なんです。僕は何があっても夢を先行させます。この作品は僕らの、皆さんにとっての夢なんです。この作品に関わるすべての方が、お客様のことを大切に思って大事に作り上げました。お子さんが見ても目を背けさせるようなシーンがないように、人生のキャリアを積まれた方もしっかりと楽しめるように。大まかに言えばコメディなんですけれども、今、忘れかけているような大事なことをたくさん詰め込んだ作品です」と思いの丈を伝えていた。
ドラマ『おいしい給食 season3』は、テレビ神奈川、TOKYO MX、BS12トゥエルビほかにて10月より順次放送開始。