2025年前期朝ドラのタイトルは『あんぱん』 やなせたかしさん夫婦モデルに“愛と勇気の物語”描く
NHKの2025年度前期連続テレビ小説が、漫画家のやなせたかしさんと小松暢さんの夫婦をモデルにした『あんぱん』に決まった。
【写真】ジャムおじさんの少年時代の姿も! 『アンパンマン』35周年記念エピソードより
あらゆる職業を転々としながら定まらない人生を送っていた、遅咲きの漫画家・やなせたかしさんが、70歳にして生きる喜びを書いたアンパンマンのマーチの歌詞を生み出した背景には、戦前・戦中・戦後と激動の時代を、ちょっと気が弱くて自信のないたかしさんと共に生き、けん引し続けた「ハチキンおのぶ」の存在があった。
生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかった二人の人生。連続テレビ小説112作目となる本作は、何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現したアンパンマンにたどり着くまでを描く、愛と勇気の物語となる。
実在の人物である小松暢(1918―1993)とやなせたかし(1919―2013)をモデルとするが、激動の時代を生きた波乱万丈の物語として大胆に再構成。登場人物名や団体名などは一部改称し、フィクションとして描く。
脚本は中園ミホによるオリジナル。ヒロイン・のぶ役はオーディションにて決定する。クランクインは2024年秋を予定している。
中園は「アンパンマンが誕生するずっと前、小学生の私は、やなせさんと文通をしていました。『愛する歌』という詩集に感動して手紙を送ったところ、すぐにお返事をくださったのです。何度かお目にかかったこともあります。やなせさんはいつもやさしい笑顔を浮かべ、『元気ですか? お腹はすいていませんか?』と声をかけてくれました。戦後80年、放送開始から100年目にあたる2025年、連続テレビ小説で、のぶと嵩のお話を書かせていただけることに、今、私は幼い頃のように胸を高鳴らせています」とコメントしている。
2025年度前期連続テレビ小説『あんぱん』は、NHK総合ほかにて2025年春から放送。
※中園ミホらのコメント全文は以下の通り。