スペイン王室レオノール王女が18歳に! 伝統儀式に参加、国民と憲法に忠誠を誓う
将来のスペイン女王、レオノール王女が18歳の誕生日を迎えた。成人したことを受け、憲法に忠誠を誓う儀式に出席。今後は、父国王の摂政として、不在時には代理を務めることが可能になった。
【写真】フェリペ国王と並んで立つレオノール王女
スペイン王室フェリペ国王とレティシア王妃の長女で、将来、19世紀のイサベル2世以来となるスペイン女王になることが約束されているレオノール王女が、10月31日に18歳の誕生日を迎え、同国の成人となった。
Peopleによると、これをうけ、王女は両親や妹のソフィア王女、閣僚らが見守る中、マドリードのスペイン議会で、スペイン憲法に対する忠誠を誓った。「職務を忠実に遂行し、憲法と法律を守り、守らせること、市民と自治州の権利を尊重すること、そして国王への忠誠を誓います」と述べたそうだ。
この儀式は、父のフェリペ国王が1986年に成人した際も行われたもので、Daily Mailによれば、王女はこれをもって、父の不在時には摂政として代理を務めることができるという。
王女はまた、両院議長からメダルを授与され、議会のオナーブックに署名。この後アルムデナ大聖堂では、近衛兵音楽隊により国家が演奏され、19発の祝砲が放たれたほか、陸海空軍と市民警備隊によるパレードが行われた。
続いてマドリード王宮では、スペイン最高の騎士道勲章で、国家への模範的な奉仕を称えるカルロス3世勲章のメダルと襟章を、国王から授与された。これを受け王女は、改めて国民への忠誠を誓い、「我々の民主原則と、憲法の尊さを担っていることを充分に認識し、公正に、粛々と、身をささげることを誓います。スペインと国会に対し、大きな責任を担い、これが最大の尊厳、そして最高の戒めとなって報いてくれることを願います」と述べたという。
王女は即位後にスペイン軍の最高司令官となることに備え、スペイン各軍の士官学校に入学し、今後3年間で軍事訓練を受ける予定。8月にはスペイン・アラゴン州サラゴサにある陸軍士官学校入学。軍事トレーニングを正式に開始している。