10年以上吹き替え担当の平川大輔 ドラマ版ロキに感じた“変化”を語る
マーベル・スタジオが贈るドラマシリーズ『ロキ』シーズン2が、毎週金曜日10時からディズニー公式動画配信サービス「Disney+(ディズニープラス)」で独占配信中だ。本作は『ソー』シリーズや『アベンジャーズ/エンドゲーム』など数多くのMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品に登場した、ロキを主人公とした物語。そんなロキの吹き替えを10年以上も担当する声優・平川大輔はドラマシリーズ版のロキを「心の動きや、表情がより複雑で繊細になっている」と話す。
【動画】シーズン1よりさらにミステリアス! 『ロキ』シーズン2特報
ソーの義弟で、持ち前のうそと裏切りで幾度となく悪事を働いてきたが、軽率な失敗を繰り返すお茶目さや、時に家族愛を感じさせるかわいらしさが憎めないヴィランとして、世界中から人気を獲得しているロキ。ドラマシリーズ『ロキ』では、“時間の流れを守っている”組織TVA(時間変異取締局)に捕まったロキが、自由を得るために世界の時間を修復するミッションに協力させられる姿が描かれた。
そんなロキの吹き替えを『マイティ・ソー』(2011)から担当している平川は「ドラマシリーズになってからは、ロキの心の動きや、それに伴う表情がより複雑で繊細になってきているように感じます」と映画だけでも6作品に登場し、登場するたびにコロコロと表情を変えてきたロキの魅力が、ドラマではさらに多彩になっていることを告白。
実際に、シーズン1ではTVAのエージェントで共に任務を進めていくメビウスを出し抜こうと画策するも、ことごとくうそを見抜かれ、“もどかしさ”を感じるロキの姿も描かれ、これまで『アベンジャーズ』シリーズや『ソー』シリーズでヒーローたちを手玉に取ってきた“狡猾な”ロキとは違った新たな一面が明らかになった。そしてシーズン2となる本作では、愛されヴィランのロキが“世界の破滅”という未曾有の危機を防ぐために奔走する中で、自身が“ヴィラン”なのか“ヒーロー”なのか思考を巡らせるシーンも登場し、これまで見せてこなかった感情が垣間見える瞬間も描かれた。
そんな魅力がアップデートされ続けるロキを演じることは一筋縄ではいかないようで、平川は「与えていただける情報から、ロキの感情を少しでも多く読み取れるよう気を付けています」と細かな変化も見落とさないように細心の注意を払っているという。
ロキを10年以上に渡って演じ続けているトム・ヒドルストンも「シーズン2ではロキが自分のことをより理解していく」と意味深に語っており、うそつき、カリスマ、お茶目など数えきれない表情を見せてきた彼に新たな魅力が加わることは間違いない。
そして本作は、そんな新たな魅力を生み出し続けるロキを主人公に迎えたドラマシリーズのシーズン2。シーズン1よりさらにミステリアスさが加速する本作では、謎の“タイムスリップ現象”に見舞われたロキが“世界の破滅”という未曾有の危機を防ぐために、うそと裏切りを駆使して奔走する。平川は本作について「シーズン2でも、皆さんにより愛して頂けるキャラクターになっているのではないかと思います」と語り、自信をのぞかせている。世界中で愛される“裏切り王子”は、世界の時間を股にかけた冒険で今度はどんなイタズラを見せるのか? ミステリアスさが加速する、謎解きタイムトラベル・スリラーから目を離すことができない。