黒柳徹子『窓ぎわのトットちゃん』ギネス世界記録に 「トモエ学園の友達も喜んでくれる」喜び明かす
――ギネス世界記録を取られての率直な思いをお聞かせください
わー嬉しいです。そうですね、今度の理由は、1人(単独)で書いた自叙伝ということで、これまで伝記というのは他人が書いた作品はたくさんあったが、本人が書いた、自叙伝という形でもらえたということは嬉しいことだと思います。もともと自叙伝なんて書く気はなかったんですけど、(トモエ学園の)小林先生のことや、自分の子供の時のことを書いておきたいと、割と純粋な気持ちで書いたんですが、このような栄誉をいただけることになって、心から嬉しく思います。ありがとうございました。
――このギネス世界記録について、日本よりも海外での方が発行部数が多いのですが、そうして世界中で読まれている一番の理由は何だと思いますか?
私もわからないですけど、前にイギリス人の方がおっしゃっていたのは、「自由な気持ちになれる、それがすごくいいんだ」っておっしゃってたんで、そういうところかなと思います。
――トモエ学園時代のトットちゃんが、誰かに「やったよ!」と伝えるとしたら、まず一番に誰に報告したいと思われますか?
やっぱり(友達の)泰明ちゃんかな。きっと泰明ちゃんは喜んでくれると思います。泰明ちゃんは、だいぶ前に亡くなってしまってたので、いま生きている人では、アメリカにいるタイちゃんが物理学者になってるんですけど、そのタイちゃんは、私がお相撲で投げ飛ばして、「君をお嫁さんにしてあげないよ」って言った子なんですけど、この前日本に来た時に、相当すごい物理学者になっていて、いろんな話をしたんですけども、このことなんかも話したらきっと喜んでくれると思います。
――この先どんな方に読んでもらいたいでしょうか?
そうですね、やっぱり小さい子供で、若い方に読んでいただいて、優しい気持ちとか、それから「小林先生のような自由なものの考え方をしてもいいんだ!」と思ってくださるような方々に読んでいただけたらと思います。