ヴィンセント・ギャロ、オーディションで性的不適切発言したと告発され、SAGが調査へ
『バッファロー'66』などで知られるヴィンセント・ギャロが、新作映画『The Policeman(原題)』のオーディションで性的に不適切な発言をしたと告発されたことをうけ、全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)が調査に乗り出したことを発表した。
【写真】ヴィンセント・ギャロ監督・主演『バッファロー'66』フォトギャラリー
Varietyによると、SAG-AFTRAがギャロの調査を公表し、「告発をうけ、製作陣と協力のもと広範にわたって調査を行っています。撮影はすでに終えていますので、監視と調査を続けていきます」と発表。「合わせて、安全で敬意のある現場環境の実現に努めていることを改めて断言いたします」としたそうだ。
『The Policeman』でギャロは、黄金州の殺人鬼との異名を持つ、1974年から1986年までの間にカリフォルニア州で少なくとも13人を殺害し、50人以上を強姦、100件以上の強盗を犯したシリアルキラー、ジョセフ・ジェームズ・ディアンジェロを演じる。
告発によると、ギャロは女優たちに、撮影は脚本に従わず、即興で行うことを示唆。被害者と同じ状況を作りだすため、フェミニズムの観点を捨て、たとえ性的な行為を要求しても彼の言いなりになるよう求めたという。
問題となったオーディションは2023年11月に行われ、女優3人がSAG-AFTRAに対し、ギャロが性的に不適切な発言をしたと訴えたそうだ。撮影はすでに2023年12月に米オレゴン州ポートランドで終えている。