木村昴がナレーション! ドイツのスターラッパーとなる男の破天荒な実話を描く『ラインゴールド』予告2種解禁
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ファティ・アキン監督の最新作『RHEINGOLD ラインゴールド』より、ドイツ出身&ラッパーとしても活躍する声優・木村昴がナレーションを担当する予告編ショートバージョン&ロングバージョンが解禁された。
【動画】声優・木村昴がナレーションを担当! 映画『RHEINGOLD ラインゴールド』予告編
本作は、実話に基づく“規格外に破天荒”なドイツのスターラッパーのサクセスストーリー。本国ドイツではDC映画『ブラック・アダム』を抑え、約1000万ドルの興行成績を上げた。監督を務めるのは、『女は二度決断する』でゴールデングローブ賞外国語映画賞を獲得したほか、カンヌ、ヴェネチア、ベルリンでも主要賞に輝いたファティ・アキン。
クルド系音楽家のもとに生まれたジワは、亡命したパリで音楽の英才教育を受け、ドイツのボンに移り住むが、両親は離婚、底辺生活に。ストリートで勝つためにボクシングを覚えたジワはカター(Xatar:危険なヤツ)となり、金塊強盗をして投獄される。
しかし、刑務所でレコーディングした曲がヒット。ジワは文字通り“ギャングスタ・ラッパー”になり、音楽プロデューサーとしても成功してゆく。亡命、両親の離婚、貧困にあえぎながら、犯罪もいとわず自身の力で成り上がり、2枚のアルバムがチャート1位を獲得、手掛けたレーベルでもヒットを飛ばす。
今回解禁されたショート予告は、「これは、のちにスーパースターとなる男の規格外に破天荒な実話」というナレーションから始まる。「スーパースターになる男」とはドイツに実在する、スターラッパーであり、音楽プロデューサーとして名を馳(は)せているXatar(カター)。冒頭に映し出されるCDジャケット『Nr.415』は、実際に2012年4月にリリースされ、ドイツのアルバムチャートで19位にランクインしたアルバムだ。
映像では、誰かに殴りかかったり、コソ泥をしたり、夜のクラブ街で銃撃されるなど、やんちゃな生活を送っていたカターが、金塊強盗により逮捕されるまでがテンポよく描かれる。「人生詰んだと思ったら……」のナレーションのあと、「獄中からスーパースターに」の文字が現れ、刑務所内でのレコーディング風景が描き出される。そして、「ドイツNo.1ヒットを飛ばすラッパー誕生までの驚がくのサクセスストーリー」というナレーションが流れ、銃口を額に当てられた意志の強い男の顔でショート予告は幕を閉じる。
ロング予告では、カターの生い立ちが語られる。「音楽家の両親のもと、ピアノの英才教育を受けるも開花せず。父に捨てられ底辺生活」という言葉とともに、幼きカターが少年になり、クスリの売人になり、肉体改造をする姿が映し出される。“危険な奴”を意味する「カター」と呼ばれるようになり、HIPHOPと出会い、レーベルを立ち上げる資金集めのためにコカインを売りさばこうとするが失敗、金塊強盗をするが逮捕される。
「これが宿命だ」と諦めるカターに父が語る。「自分の人生は自分で作れ」。その言葉から一念発起してカターは刑務所でレコーディングを敢行していく。「まるでジェットコースター!――GQ Itaria」「爆発的かつ暴力的――MYmovies.it」「口が悪く、独創的で、エネルギッシュ!――Fotogramas」という海外評が並び、この作品の強度をうかがわせる。ショート&ロングともに、予告編のタイトルを締めるのはリヒャルト・ワーグナー「ニーベルングの指環」の序夜「ラインの黄金」だ。
予告編のナレーションを務めるのは、国民的アニメ『ドラえもん』(テレビ朝日)の剛田武(ジャイアン)や、映画『THE FIRST SLAM DUNK』の桜木花道、『ヒプノシスマイク』の山田一郎など、数々の人気キャラクターを演じるほか、バラエティ番組やテレビドラマ・CMにも出演する人気声優・木村昴。ドイツ出身、さらに幼少期よりヒップホップにのめり込み、高校在学中は友人たちと結成したヒップホップユニットでダンスやラップバトルを行っていた木村。現在も声優のかたわらHIPHOPの伝道師としても活躍しており、Xatar(カター)との親和性が高い彼の熱いナレーションにも注目してほしい。
映画『RHEINGOLD ラインゴールド』は、3月29日より全国順次公開。