水野美紀、来年大河『べらぼう』で“元花魁”演じる 新たな出演者6名発表
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横浜流星が主演する2025年の大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢』(NHK総合ほか)の追加キャストとして、水野美紀ら6名が新たに発表。水野は元花魁の老舗妓楼女将を演じる。
【写真】吉原のトップから最下層まで 遊女たちを演じるキャスト
本作は、“江戸のメディア王”として時代の寵児(ちょうじ)になった蔦屋重三郎の生涯を、笑いと涙と謎に満ちた物語として描く。脚本は森下佳子。
水野が演じるのは、元花魁で、遊女の“光と影”を知り尽くす老舗妓楼の女将、いね。代々、瀬川という伝説の遊女を輩出する老舗の松葉屋の女将。いねもかつて花魁であったが、主人(正名僕蔵)に見初められ女将として見世の経営に携わる。四代目・瀬川とは同年代であり、いつしか花の井(小芝風花)に瀬川の名跡の“或るいわく”について語る。
水野は出演について「信念を持って、そのアイデアと行動力で人脈を築き、成り上がって行く魅力的な主人公を、横浜流星さんが生き生きと演じる姿が脳裏に躍動して、撮影現場で蔦重に会えるのが今から楽しみでなりません」とコメント。
久保田紗友は花魁「呼出(よびだし)」の松の井役に。「呼出」は当時最高級の遊女であり、客からの指名を受けると禿(かむろ)や振袖新造(ふりそでしんぞう)を従えて引手茶屋まで客を迎えに行く。これを“花魁道中”と呼ぶ。松の井はトップの「呼出」であり、花の井の先を行く存在。
「座敷持ち」の遊女・うつせみを演じるのは小野花梨。「座敷持ち」は「呼出」の下のランクで、自分の客を接待するための座敷を持っている中堅の遊女。“花魁道中”は行わないが、禿や振袖新造がついて身の回りの世話をする。うつせみは松の井、花の井に次ぐ遊女。とある出会いがきっかけで、幼い頃から吉原で遊女として生きてきたうつせみの人生が大きく変わることになる…。
「一目千本」“葛(くず)の花”志津山を演じるのは東野絢香。「一目千本」は蔦重が初めて作った本で、吉原の店や遊女から協賛金を集めて、吉原名うての遊女たちを花に“見立てて”紹介する“限定本”。市中の本屋では売られずに、なじみの客への贈答品として「吉原に行かないと手に入らない」特別な本。玉屋の座敷持ちの志津山は「一目千本」の中で「葛の花」として見立てられる。
中島瑠菜は、吉原最下層の“河岸見世”「二文字屋」で生きる遊女・ちどりを演じる。吉原の周囲をめぐる「お歯黒どぶ」に沿って立ち並ぶ最下層の遊女屋が「河岸見世」。年齢や病気、愛想のなさなど、様々な理由で行き場を失った遊女たちが集まる。なじみの客でかろうじてにぎわう老舗妓楼に比べ、市中の岡場所(非公認の遊郭)に客を取られ、客足の遠のいた河岸見世では、常に貧しさと病が蔓延(まんえん)する。ちどりも行き場を失い河岸見世に転落した女郎の1人。そこである女郎に命を救われることになる…。
行き場のない遊女たちを抱える“河岸見世”「二文字屋」の女将・きく役にはかたせ梨乃。きくもかつては吉原の遊女であり、年季があけて場末の遊女屋の経営を任されている。己の欲や利益だけを考えている忘八(引手茶屋や妓楼の経営者)たちとは違い、最下層で生きる女たちに手を差し伸べようと腐心する蔦重に心を動かされ…。
大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』は、NHK総合ほかにて2025年1月より放送予定。
※今回発表されたキャストのコメント全文は以下の通り。