ゼンデイヤが11変化! 映画『チャレンジャーズ』プレミアで世界各地を飛び回る
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―この作品に携わろうと思った経緯について
▼ゼンデイヤ(タシ・ダンカン役)
脚本が素晴らしく、惚れ込んでしまいました。同時に、(役に)取り組む上でキャラクターの複雑さや、どんな映画か定義できなかったからとてもナーバスにさせられました。可笑しかったけどコメディではないし、ドラマがあるけれど、ただのドラマでもない。そして、テニスが出てくるけど、スポーツ映画ではなかった。だから、すべてが一度に美しい形で出てくるような感覚は、恐ろしくもあったけど、同じくらい爽快でエキサイティングなものだったと思います。そして、ルカがこの作品を読んで監督することに興味を持ったと聞いて、夢のようでした。彼の作品の長年のファンだったから。私たちは、一度夕食会で会ったことがありました。彼はとても親切で、私にとても優しかったです。私がイタリア語を話せなかったから、ベジタリアンのオプションをもらえるように手助けしてくれたんです。そしてその時、彼のことが大好きになりました。私は彼と何らかの形で仕事をしたいとずっと思っていました。だから、この映画でそれが実現するというのは、魔法のようでした。
▼ルカ・グァダニーノ監督
エイミー(・パスカル)が脚本を送ってきたとき、僕は別の仕事をしていたが、彼女は30分おきに電話をかけてきて、僕が読んでいるか、読んでないか聞いてきました。結局、仕事をしながらそれを読むことになりました。脚本は素晴らしかった。キャラクターも素晴らしかった。それに構成がとても映画的でした。それで僕はすぐに、エイミー、ゼンデイヤ、そしてジャスティン(・クリツケス)という仲間と一緒に、この作品でアーティスティックな取り組みをできれば、きっと素晴らしいだろうと直感的に思ったんです。だから、すぐに「僕は参加する」と言ったのだと思います。
―自身が演じた役について
▼ゼンデイヤ
今までに読んだことも、見たこともないようなキャラクターだと感じました。彼女は(演じる上で)私をすごく怖がらせました(笑)。だから、私は「ああ…多分私はこの役をやる必要があるのかもしれない」と思ったんです(笑)。クリエイティブな意味で、この作品に参加することで、できればキャラクターや、ここにいる素晴らしいチームの役に立ちたいし、作品に命を吹き込むためにできる限りの手助けがしたいと思ったんです。
―最後のテニスシーンはどのように作りましたか?
▼ルカ・グァダニーノ監督
僕たちはたくさんリハーサルをしました。何日も何日もドラマの部分をリハーサルして、毎日数時間コートに立っていました。そしてポイントを見ていました。テニスのアクションを、登場人物との関係にどのように反映していないといけないかを理解したんです。だから、基本的にユニット(小さい部分)から始めました。あらゆる小さなジェスチャーからね。そして、最後のシークエンスを理解するまで、僕たちは(そこでの動きや芝居を)順応させていきました。
―この作品の素晴らしさについて
▼ゼンデイヤ
この映画の素晴らしさは、私も考えが変わったように、観る人の考え方が変わることだと思います。私は正直言うと、映画を観るたびに登場人物に先入観を持っていたんです。でも彼ら(マイクとジョシュ)がやってきて、登場人物に対する私の認識が変わりました。この映画を見るたびに、「私はとんでもないものを作ってしまった」となって毎回驚かされて、「今回はこの登場人物に感情移入してしまった」とか「今回はこちらを応援している」となったりするんです。常に彼らと一緒に生きながら、彼らについて新しいことを学んでいるんです。それはこの作品の素晴らしいところだと思います。