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若手注目女優・福地桃子『湖の女たち』大森立嗣監督が魅力を語る「できすぎないところがすごくいい」

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映画『湖の女たち』場面写真
映画『湖の女たち』場面写真(C)2024 映画「湖の女たち」製作委員会

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福地桃子

 福士蒼汰と松本まりかがダブル主演する映画『湖の女たち』で、700人規模のオーディションを勝ち抜き、若手女性記者の池田役をつかんだのが福地桃子。大森立嗣監督が“記者らしくないところがいい”と絶賛する彼女の魅力に迫る。

【写真】「いちばん記者っぽくなかった(笑)」福地桃子を切り取った場面写真

 本作は、吉田修一による同名小説を大森立嗣の監督・脚本にて映画化したヒューマン・ミステリー。介護施設での殺害事件を発端に、刑事と容疑者の衝撃的な関係の行方と、事件に隠された真実が暴かれる。

 事件が混迷を極める中で、身も心もさらけ出す難役に挑んだのは、刑事・濱中圭介役を演じた福士蒼汰と、事件が起きた施設の介護士・豊田佳代役を演じた松本まりか。圭介と佳代のゆがんだ関係は、闇夜の湖畔でなまめかしい“生”の輝きを放つ。

 本作で事件の真相に迫っていくのが、週刊誌の若手記者・池田由季。映画化にあたり、原作では中年男性だった役柄を若い女性記者に変更した池田役には、700人規模のオーディションを勝ち抜いた福地桃子が抜てきされた。

 オーディションでの福地の印象について大森監督は「福地さんはいちばん記者っぽくなかった(笑)。みんな記者っぽい恰好をして、それっぽく髪を結ってくるのに。この人はなにかこぼれ落ちてくるものがあるんだろうなと感じました。できすぎないところがすごくいいんですよね」と、記者らしいイメージではなかったのが決め手のひとつだったことを明かす。

 福地の演じた池田は、17年前に琵琶湖地域で起きた薬害事件を取材していく中で、本事件には介護療養施設・もみじ園で不審死を遂げた100歳の老人との意外な結びつきがあることを突き止める。その結果、県警や大物政治家も絡む、過去から隠蔽(いんぺい)されてきた恐るべき真実に直面してしまうという役どころ。真相にたどり着くため、使命感を持って事件を追う若手女性記者をみずみずしく演じている。

 福地は今回の役作りについて「目の前に広がる風景や人の声に導かれてそこにいられたような感覚がありました。撮影現場でいろんな角度から挑戦をさせてもらえる環境がとても刺激をもらえる日々でした。そこに参加できていることがとても嬉しかったですし、なるべく柔軟な心を持っていられたらいいなと思っていました」と、撮影の環境に大きく影響を受けながら、等身大で演じたことを振り返っている。

 また本作の撮影を通して「本作では1人でいる時間が多かったのですが、常に誰かの想いを受け取り誰かのことを想っているという時間も多かったです。三田佳子さんや浅野忠信さん演じる人物と劇中で出逢い、それが池田自身の想いに溶け込んでくるような、とても不思議な体験でした」と、本作から受け取ったメッセージや、自分の内面的な気づきについて明かした。

 映画『湖の女たち』は、本日5月17日より全国公開。

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