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ジェレミー・レナー、除雪機事故以来難しい役に挑むパワーが出ない

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ジェレミー・レナー、除雪機事故以来難しい役に挑むパワーが出ない
ジェレミー・レナー、除雪機事故以来難しい役に挑むパワーが出ない(C)Zeta Image

 昨年元日に、除雪中の事故で死を覚悟するほどの重傷を負ったジェレミー・レナー。オスカー候補にもなったことのある彼だが、事故の後は、難しい役に挑むパワーが出ないと語った。

【写真】主演ドラマの撮影に復帰を告げるジェレミー・レナー

 ジェレミーは2023年1月1日に、ネバダ州のタホ湖近くの自宅付近で自身の所有する約7トンの重機で除雪作業を行っていた際、この除雪車に轢かれ、近くの病院に緊急搬送された。胸部に鈍的外傷を負ったほか30ヵ所以上を骨折するなどし、2度の手術を受けたのち、ICUで治療を受けた。

 この度、ポッドキャスト『Smartless』にゲスト出演したジェレミーは、「(難役に挑戦する)エネルギーがない。燃料がないんだ」とコメント。「この現実に、この身体、全てのことにエネルギーを注ぎこんでいる。今は気軽にフィクションを演じることが出来ない。日々、ポジティブな気持ちでいるためだけに多大な時間を要している。そうやって前進し、成長しているんだ」と苦しい胸の内を明かした。

 今年1月、事故からちょうど1年で、主演ドラマ『メイヤー・オブ・キングスタウン』の撮影に戻った彼だが、仕事に戻るのは非常に怖かったそうだ。「まだ現実にもがき、生きるのに必死な状況で、フィクションを演じなければいけなかった。踏み出すのに勇気のいる一歩だった。気持ち的に、乗り越えるのが大変だった」とその理由を明かす。

 「今も時々苦しいけれど、深刻になりすぎないようにしている。あのキャラクターのことは詳しいし、演じ方も見せ方も知っている。だから『メイヤー・オブ・キングスタウン』に戻るのは難しいことではなかった」と語るが、難役となると話は別だそう。

 「難しい役どころだとしたら、引き受けることは出来ない。難しいというのは、番組自体のことではなくて、例えば(連続殺人犯の)ダーマーとか、自分とかけ離れた役柄のことだ」と話した。

 なおジェレミーは、この後ライアン・ジョンソン監督の『ナイブズ・アウト』シリーズ第3弾『Wake Up Dead Man:A Knives Out Mystery(原題)』で事故後初めて映画にカムバックする予定だ。同作には、ダニエル・クレイグが名探偵ブノワ・ブラン役を再演。ほかに、ミラ・クニス、ケリー・ワシントン、ジョシュ・オコナー、ケイリー・スピーニー、グレン・クローズ、アンドリュー・スコットらが出演する。ジェレミーら新キャストの役どころは明らかになっていない。

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