セバスチャン・スタン、神経線維腫症のキャラクターを「野獣」と表した記者に反論
A24の新作映画『A Different Man(原題)』で、神経線維腫症のキャラクターを演じたセバスチャン・スタン。共演のアダム・ピアソンも患う神経線維腫症の症状を「野獣」と表現した記者に対し、堂々と異議を唱えた。
【写真】セバスチャン・スタンが演じたキャラクター
本作は、アーロン・シンバーグが脚本と監督を務めたスリラーで、神経線維腫症を患う俳優志望のエドワード(セバスチャン)が、顔の整形手術を受け、職場の人らから新しい顔を称賛されるも、自分の人生を基にした舞台で自分役を演じる俳優オズワルド(アダム)に出会い、彼に執着していく様が描かれる。
DailyMailによると、今年2月、ベルリン国際映画祭で本作のプロモーションをしていたセバスチャンは、記者会見で「いわゆる野獣から、完璧な男と言われるまでに変身したら、何が起こると思いますか?」と質問を受け、「あなたの言葉の選択について、ちょっと異議を唱えたい。この映画で描いた問題の理由の一つに、僕らに正しい語彙がないことがあると思うんです」と答えたそうだ。
英語が母国語ではないとみえる記者に対し、「言葉の壁があるのは確かだけど、それでも野獣は正しい言葉ではないと思う。もう少し複雑だと思います」と続け、こう指摘した。「この映画の言いたいことの一つは、僕らには先入観があるということです。僕らは、映画のキャラクターが経験していることを理解する知識がない。だから僕が代弁することは出来ないけれど、本作の良いところは、彼らの視点で見せてくれることだと思っています。映画を観ている時に、同じ視点を持つことが出来たら、自分の持っていた先入観を打ち破り、必ずしも正しくはなかったと気付けることと思います」と語ったという。
映画が、アメリカで9月20日に劇場公開されることを受け、最近SNSで記者会見の様子が再び注目され、セバスチャンの反応に関心する声が集まっている。
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