高齢者と若者の“分断”にEXIT兼近「世代だけで区別するのはナンセンス」
お笑いコンビ・EXITがMCを務める『ABEMA Prime』が5日に放送。この日の放送では、少子高齢化社会による社会保障の費用負担増に“世代間の格差”を感じる若者や現役世代の声を紹介し、彼らが望む社会保障のあり方について考えた。
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番組MCを務めるお笑いコンビ・EXITのりんたろー。は「誰かの財布から社会保障費を取らないといけないとなった時に、選挙の得票数に支障をきたしづらい若者が選ばれちゃっているんだと思う。でも、どの層を選んでもしんどいことには変わりがない」とコメント。
相方の兼近大樹は「若者の大半は、自分がどのような状況に置かれているのか、なぜ生きにくいのか、気付けていないのでは? だから、投票に行かないのだと思う。それに、TikTokやYouTubeを見て時間が溶けているのが若者だから、そこに向けて政策をしても意味がないと国から思われている」と指摘し、「40、50代になって『政治ってこういうことになってるんだ』と“損”に気づき、政治に興味を持つようになるので、若者であるうちは年上世代の“政治参加への意識”に追いつけないのでは?つまり、どうあがいても
この構図は変わらない」と持論を展開した。
また、兼近は「社会保障の負担について、世代だけで立場を区切って議論することはナンセンスだと思っている」と切り出し、「僕はおじいちゃんの代から続く貧困家庭で育ち、家族全員があまり病院に行くことができなかった。それは、社会保障の存在を理解できないような環境でもあったから。なので、僕のおじいちゃんは体調が悪くなってからようやく病院に行き、そのまま癌と診断されて60代前半で亡くなった」と回顧。その上で、「すべて一括りにして、“お金を持っている高齢者”と“苦しむ若者”として議論していることに納得いかない。マイナンバー化が進んでいるのなら、年収や所得で社会保障の負担額を考えるなどしてほしい。僕自身は社会保障費の負担が増えていることに対して何とも思わないし、ある程度裕福になってきたから『いくらでも取っていってください』と思う」と語った。
『ABEMA Prime』はABEMAにて毎週月曜から金曜21時放送。