『ゴジラ』シリーズ歴代興行収入ランキングTOP3 第1位はカルト的人気を博した12年ぶり新作!
そして「ゴジラ」シリーズで歴代第1位の興行収入を叩き出したのが、2016年公開の映画『シン・ゴジラ』だった。「エヴァンゲリオン」シリーズなどで知られる庵野秀明が脚本・総監督を務め、「平成ガメラ」シリーズの樋口真嗣が監督・特技監督を務めた本作は、前作『ゴジラ FINAL WARS』以来、12年ぶりの新作。メインの役どころを長谷川博己、竹野内豊、石原さとみが務めたほか、高良健吾、大杉漣、斎藤工、前田敦子、小出恵介、高橋一生ら豪華キャストが並び、総キャスト数が328名及ぶのも話題になった。
東京湾アクアトンネルで崩落事故が発生。正体不明の巨大生物の出現という未曽有の事態に、政府閣僚、専門家らが恐れおののき何もできない中、急きょ結成された政府の特命チーム「巨対災」(巨大不明生物特設災害対策本部)が、「ゴジラ」と名付けられた巨大不明生物の鎮圧に挑む姿が描かれる。
ほぼ全編にわたって続く登場人物たちの早口のセリフ、テロップによる説明、初見では到底全てを網羅することができない圧倒的な情報の洪水や、そのほか心憎いギミックも豊富で、「根拠のない楽観は禁物です。」「ZARAはどこ?」「まずは君が落ち着け!」「礼には及びません。仕事ですから」など印象的なセリフの数々も相まって、公開直後からカルト的な熱狂を巻き起こした。
こうした癖になる魅力から、SNSでは当時『シンゴジ』ネタが大流行。大田区・蒲田を破壊し尽くしたゴジラの少々グロテスクな4足歩行の第2形態を「蒲田くん」、総理大臣や閣僚が乗ったヘリコプターを一瞬で焼き切ったゴジラの熱戦が「内閣総辞職ビーム」と命名されるなど、ネットミームの数々も誕生した。