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堤真一×山田裕貴『木の上の軍隊』映画化決定 終戦を知らず2年間生き抜いた日本兵の実話

映画

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堤真一

山田裕貴

■監督・脚本:平一紘

この度『木の上の軍隊』の監督・脚本を務めることになりました。

僕は、沖縄で生まれ育ち沖縄戦について沢山知っているつもりでした。

しかし、この映画を撮る為にあらゆる角度で取材し、あの戦争を見つめた時『木の上の軍隊』で皆さまに見せたい景色が見えてきました。

たった2人の兵隊の、可笑しくも壮絶な2年間の戦いを是非劇場で体験して頂きたいと思っています。

堤真一さん、山田裕貴さんは見事なまでに、兵士たちの決意と揺らぎ、葛藤を演じてくれました。

僕らはただ、それを見守るように撮影しました。それだけで十分でした。

そして終戦80年の節目に公開するということ。沖縄で撮ったということ。伊江島で撮ったということ。生きた樹で撮影したこと。それらは全てスクリーン上で皆さまに肉迫するでしょう。

本当に起きた事の恐ろしさと、素晴らしさをご覧頂きたいです。

■企画・プロデューサー:エコーズ 横澤匡広

私自身、沖縄映画に80作以上関わる中で、未だ沖縄から沖縄戦を描いた映画が無かった事に気づきました。沖縄から沖縄戦を描こうとした時に最初に浮かんだ作品が劇団こまつ座の舞台「木の上の軍隊」でした。

ガジュマルの木の上で2年間戦い続けたこの物語は、沖縄が抱えている問題を解決出来る希望の物語だと感じています。

2人が必死に生き抜いた物語から見えてきたものは「生きる」という事の素晴らしさです。

沖縄では戦後80年経った現在でも、沖縄戦から続く幾つもの問題が根強く残っています。木に登った2人が見た“戦争”とは何か、“生きる”とはどういう事なのか。それを模索し続けることで、その先にある「希望」へと繋がるよう、この映画を世界中に届けたいと思っております。

■プロデューサー:ハピネットファントム・スタジオ 小西啓介

2023年の終戦日の翌日に沖縄在住の監督、スタッフをメインに据え、全編沖縄ロケで沖縄戦を描いた映画を企画しているので相談に乗って欲しいというメールを横澤プロデューサーから頂きました。提案されたのが舞台「木の上の軍隊」の映画化でした。2025年には終戦80年を迎え、一般住民を巻き込んだ悲惨な地上戦が繰り広げられた沖縄でさえ戦争を体験した人が少なくなり、それを伝える人も少なくなっていると聞きます。まだ30半ばの若い世代の平監督が本作を通じてあの時何が起きていたのかを伝えることはとても意義深いことであると思いました。

今、撮影を終え、この企画に賛同してくださり体一つで現場に乗り込んで頂いた堤さんや山田さん、それに応えるべく奮闘した監督、スタッフの素晴らしい仕事ぶりに感銘を受け、そして伊江島、沖縄の地で制作することの重要性を改めて感じました。是非、映画館で体験して頂きたい作品です。

■プロデューサー:こまつ座 井上麻矢

『木の上の軍隊』は故井上ひさしが書く事を切望していた物語です。

その思いが叶わず、作家は他界しましたが、様々な方の手によってその思いは引き継がれ2013年の初演を皮切りに、三度再演を重ねてきた演劇の作品でした。

日本では再々演を重ね、世界から上演許可の依頼をいただき、昨年は韓国のLGアートセンターにて公演も行いました。そんな作品を映画化したいとおっしゃって下さったのは沖縄の血脈の入った沖縄の皆さんでした。そして素晴らしいキャストの皆さんに恵まれました。映画が大好きだった井上ひさしはどれほど嬉しかったでしょうか。この作品の根底に流れているのは「平和」です。枝や幹が複雑に絡み合う生命の木であるガジュマルの上で生き抜こうとした2人の兵士の姿を通して、生きることを真摯に描くこと、それがこの混沌とした時代に届ける今を生きている私たち1人1人の使命だと思います。沖縄にはいずこにも御嶽(祈りの場)があります。そして風の吹き抜ける島でもあります。描かれた沖縄戦を通して、私たちの戦後もそして誰もが持っている素晴らしい未来までも感じられる映画となるように私もまた祈りを込めてこの作品を皆様に届けたいと思います。

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