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岡田将生が“危険な色気”で悩殺演技 『ゆきてかへらぬ』で魅了

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映画『ゆきてかへらぬ』場面写真
映画『ゆきてかへらぬ』場面写真(C)2025「ゆきてかへらぬ」製作委員会

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岡田将生

広瀬すず

木戸大聖

根岸吉太郎

 広瀬すず、木戸大聖、岡田将生が共演する映画『ゆきてかへらぬ』。実在した男女3人のいびつな愛を描く本作で、稀代の文芸評論家・小林秀雄にふんした岡田が、知性と色気がにじむ佇まいで魅了する。

【写真】岡田将生が“危険な色気”を醸す―『ゆきてかへらぬ』場面カット

 本作は、「文化の百花繚乱(りょうらん)」が咲き誇る大正時代を舞台に、実在した男女3人の壮絶な愛と青春を描いた作品。『ツィゴイネルワイゼン』や『セーラー服と機関銃』の田中陽造が40年以上前に書いた幻の脚本を、この脚本に焦がれ続けていた根岸吉太郎監督が16年ぶりにメガホンを取り、映像化した。美しい時代を火花散らすように駆ける3人の男女を広瀬すず、木戸大聖、そして岡田将生が演じる。

 まだ芽の出ない女優・長谷川泰子(広瀬)は、のちに不世出の天才詩人と呼ばれることになる青年・中原中也(木戸)と出逢う。どこか虚勢を張り合うふたりは、互いに惹かれ、一緒に暮らしはじめる。その後東京に引っ越したふたりのもとを、中也の友人で、のちに日本を代表することになる文芸評論家・小林秀雄(岡田)が訪ねてくる。偶然ともいえるその出逢いが、やがて3人の運命を狂わせていく―。

 岡田が演じる小林は、誰よりも中也の才能を認めながらも、彼の恋人である泰子を愛してしまうという葛藤を抱えたキャラクター。少年のような純粋さを残す中也とは対照的に、小林は憂いを秘めた大人の魅力を漂わせ、知性と色気がにじむ佇まいでスクリーンに登場する。幅広い演技力と存在感で長年活躍を続ける岡田は、本作でもその実力を遺憾なく発揮。憂いを帯びた美しさをさく裂させ、一人の女と二人の男が織りなす歪(いびつ)な関係に翻弄される小林を見事に演じきった。

 映画の予告編で小林は、中也と共に暮らす泰子に対して「君という女は、本当に美味しそうだ」と甘い言葉をささやいたり、「俺にはただ、君だけが存在する」と急に泰子の手を引くなど、観る者を悩殺するような危険な色気を漂わせる。しかし物語が進むにつれて、「君の体を通して、中原に触れたかった」と本音を漏らし、その複雑な心情を明らかに。歪な関係の渦中で揺れ動く心を、岡田は静謐(せいひつ)でエレガントな大人の演技で表現している。

 本作の脚本に「一目惚れした」と明かす岡田は、小林役について「泰子と中也が、感情的にお芝居をするシーンが多かったので、僕はどんどん色々な感情を伏せていくことにチャレンジしていました。入りたくても入れない二人のあの境地を、年上としての憂いや嫉妬も持ちつつ、どこか客観的に見つめる立場を大事にしたいと思ったんです。だけど、どこか細い糸で繋がっているこの三人のとても心地よい瞬間が見えることもあって、その時の幸福感は、今回の僕の財産になったと感じています」とコメント。

 儚く脆いが、かけがえのない人間関係を描く本作への出演は、豊富なキャリアを誇る岡田にとっても“特別な時間”となった様子。新たな深みを魅せた岡田の演技を、スクリーンで堪能したい。

 映画『ゆきてかへらぬ』は、2月21日より全国公開。

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