ショーン・コムズの裁判始まる 男性エスコートが赤裸々証言

昨年9月に性的人身売買などの容疑で逮捕、起訴されたミュージシャンでラッパーのショーン・コムズの裁判がいよいよ始まった。現地時間5月12日には、男性セックスワーカーが証人として呼ばれ、生々しい証言を行ったそうだ。
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Varietyによると、コムズの裁判が正式にスタートし、12日朝に冒頭陳述が行われたそう。検察は、コムズが名声と権力を悪用し、レイプや暴行、虐待を行ったと主張。一方の弁護側は、全ての性行為は合意に基づくものであるとし、時折暴力を振るうことはあるが、訴追された罪状については無実であると訴えているようだ。
午後には、証人として、男性セックスワーカーのダニエル・フィリップが召喚され、1時間にわたって証言を行った。彼は、2012から2014年にかけて、コムズの指示で、彼の当時の恋人キャシー(本名カサンドラ・ベンチュラ)と関係を持ったと言い、その経緯と内容を赤裸々に告発。証拠として押収された大量のベビーオイルについても、塗り重ねるよう指示を受けたと触れている。
また、ある時点から、コムズが彼女に暴力を振るう様子を見るようになったといい、コムズが彼女にガラス瓶を投げつけたり、殴りつけたり、髪を掴んで引きずっていったりする姿を目撃したと語った。また違法薬物であるMDMAを投与されたこともあったそうだ。
警察に通報したり、2人の間に介入したりすることは、「保険」として免許証を撮影されていたこともあり、身の危険を感じていたために出来なかったと明かす。「彼を無限の力を持つ人物だと認識していました。命がけでした」と語ったそうだ。
なお検察側は、インターコンチネンタルホテルで、コムズがキャシーを暴行したとされる現場を目撃した警備員も証人として召喚。2024年5月にCNNが報じた監視カメラの映像とは違う映像も、証拠として提出されたようだ。キャシーはこの後、実名で証言台に立つことが明らかになっている。