クランクイン!

  • クラインイン!トレンド

中島裕翔、アラブ人と恋に落ちるユダヤ人役に挑む「今の自分にはできないのではないかと…」舞台『みんな鳥になって』キャスト決定

エンタメ

舞台『みんな鳥になって』に出演する中島裕翔
舞台『みんな鳥になって』に出演する中島裕翔 撮影:山崎伸康

関連 :

中島裕翔

岡本健一

岡本玲

那須佐代子

松岡依都美

伊達暁

相島一之

麻実れい

 東京・世田谷パブリックシアターほかにて6月から上演される舞台『みんな鳥になって』のキャストとして、中島裕翔、岡本健一、岡本玲、那須佐代子、松岡依都美、伊達暁、相島一之、麻実れいの出演が発表された。

【写真】舞台『みんな鳥になって』実力派キャストがずらり

 世田谷パブリックシアターではこれまで、ワジディ・ムワワドの戯曲『炎 アンサンディ』(2014、17)、『岸 リトラル』(2017リーディング、2018)、『森 フォレ』(2021)を、上村聡史による演出で上演を重ねてきた。

 その第四弾となる本作は、ムワワドが2016年にパリ・国立コリーヌ劇場の芸術監督に就任する際に発表し、その後も再演を繰り返してきた代表作のひとつで、世田谷パブリックシアターで上演してきた前3作の「約束の血」シリーズの世界観を引き継ぎながらも、まさにリアルタイムで世界が抱える問題に真正面から切り込んだ力作。壮大な歴史的な視点と登場人物たちの普遍的な人間ドラマが、ムワワドならではの美しい詩的なせりふでつづられる。

 作家ワジディ・ムワワドは、1975年のレバノン内戦を逃れ、家族と共に8歳でフランスへ亡命するが、その後、滞在許可証の更新が拒否されたため、フランスを出てカナダのケベック州へ移住。国立演劇学校卒業後はカナダ国内で創作活動を続けていたが、彼の他に類を見ない力強い作品群は徐々に世界的に注目を集めるようになり、2016年にパリの国立コリーヌ劇場の芸術監督への就任を果たした。その記念すべき就任第一作が、この『みんな鳥になって』であり、ムワワドの人生の集大成ともいうべき密度の濃い作品として高い評価を受けた公演となった。

 民族や国境の高い壁に直面する人々の逃れられないつらい現実と、だからこそ抱く未来への夢が、ムワワドならではの、迫力と美しさに満ちたせりふでつづられていく本作を、世田谷パブリックシアターでは演出家の上村聡史が手掛ける。

 この度決定した出演キャストは、ベルリン出身のユダヤ系ドイツ人の青年エイタン役に中島裕翔。エイタンの父ダヴィッド役に岡本健一。エイタンの恋人でアラブ系アメリカ人のワヒダ役に岡本玲。エイタンの母ノラ役に那須佐代子。イスラエルの兵士エデン役に松岡依都美。16世紀の外交官ワザーン役に伊達暁。エイタンの祖父エトガール役に相島一之。そして、エイタンの祖母レア役に麻実れい。

 2014年からスタートしたワジディ・ムワワド作×上村聡史演出作品の『炎 アンサンディ』『岸 リトラル』『森 フォレ』に出演してきた麻実れい、岡本健一、岡本玲、那須佐代子、松岡依都美の5名に、中島裕翔、伊達暁、相島一之の新たな3名を迎え、本作に挑む。

 岡山、福岡公演については松岡依都美に代わり、渡邊真砂珠が出演する。

 演出・上村は「清新さと深遠な表現を体得する頼もしい出演者八名とともに、今ある現在形の惨劇のなかであっても、物語と真実が照らす光に期待を抱けるような劇空間を皆さまに届けます」と語った。

 中島は「正直今の自分にはできないのではないかと思ってしまったくらい課題の多い作品ですが、チャレンジ精神を持って頑張りたいと思います」とコメント。岡本健一は「演出家、上村聡史の創り出す『みんな鳥になって』、劇場にいる皆様と一緒になって、どこまでも自由に羽ばたきたいと願っています」、岡本玲は「ワジディ・ムワワドの力強く美しい言葉たちに血を通わせ、命の、怒りの"熱"を届けられるよう、誠心誠意作品に向き合いたいと思います」、那須は「この度、またあの世界観の中に素晴らしい共演者の皆様と共に没入できることが大変嬉しく興奮する思いであると同時に、ガザ侵攻など様相を変えながらも連綿と続いている民族対立の厳しい現状と地続きであることを忘れずに、真摯にこの作品に向き合いたいと思っています」と語る。

 松岡は「2021年の『森 フォレ』参加以来、今回またあのワジディ・ムワワド氏の世界に飛び込める喜びでいっぱいです」、伊達は「シリーズをこれまで創り上げてきた上村さんをはじめとするスタッフ・キャストの皆様〜僕にとっては『森フォレチーム』〜と共に新たな旅に出られるのは、とても光栄で身の引き締まる想いでおります」、相島は「こりゃ、大変な作品だと、今武者震いしています」、麻実は「世田谷でのムワワドさん作品4回目の区切りとなるこの舞台、キャスト、スタッフの方々と共に皆様の心に残るよう頑張って創って行きたいと思っています」、渡邊は「争いで今日も人が亡くなる世界で、1人でも多くの人に届けられるよう、自分の役割をしっかり務めたいです」としている。

 舞台『みんな鳥になって』は、東京・世田谷パブリックシアターにて6月28日~7月21日、兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホールにて7月25~27日、愛知・東海市芸術劇場大ホールにて8月1~3日、岡山・岡山芸術創造劇場 ハレノワ 大劇場にて8月8~10日、福岡・J:COM北九州芸術劇場 大ホールにて8月15~17日上演。

※コメント全文は以下の通り。

次ページ

<コメント全文>

1ページ(全3ページ中)

この記事の写真を見る

関連記事

あわせて読みたい


最新ニュース

  • [ADVERTISEMENT]

    Hulu | Disney+ セットプラン
  • [ADVERTISEMENT]

トップへ戻る