『事故物件ゾク 恐い間取り』亀梨和也から主演を継いだ渡辺翔太には「際立つもの」がある 中田秀夫監督が証言

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Jホラーの名手として世界に名を馳せる『女優霊』『リング』シリーズの中田秀夫監督が、2020年に亀梨和也を主演に放った『事故物件 恐い間取り』。興行収入23.4億円を叩き出し、2001年以降のホラー映画として最大のヒットを記録した前作から約5年を経て、Snow Man・渡辺翔太が新たに主演する『事故物件ゾク 恐い間取り』が7月25日に公開になる。クランクイン!では、渡辺が本作で“(コックリさんに似た)降霊術”に挑むシーンの撮影現場に潜入。監督が渡辺に抱いた印象などを聞いた。
【写真】映画『事故物件ゾク 恐い間取り』撮影現場の様子を大公開!
◆渡辺翔太演じる主人公・ヤヒロが遭遇したのはシェアハウスの事故物件
事故物件住みます芸人・松原タニシのベストセラー書籍「事故物件怪談 恐い間取り」シリーズを原作にした本シリーズ。今作では30歳を目前に控え、タレントの夢を追うべく「事故物件住みますタレント」として福岡から上京する桑田ヤヒロ(渡辺)が主人公だ。
見学に訪れたのは、1軒目のアパート、2軒目の旅館に続き、ヤヒロが3軒目に遭遇する事故物件であるシェアハウスでのシーン。東宝スタジオ内に組まれた、コンクリート風の天井や柱に年季を感じさせるシェアハウスのリビングだ。スーツケースを持ったヤヒロに、加藤諒演じる拓巳が「ルールはひとつ、女連れ込むの禁止ね。前にトラブルがあって」と説明する。鍵付きの共同ロッカーや、リビングのあちこちにある貼り紙、趣味がバラバラの本などから、シェアハウス感が伝わって来る。事故物件らしく家賃は“1万6000円”だ。
映画『事故物件ゾク 恐い間取り』撮影現場の様子 (C)2025「事故物件ゾク 恐い間取り」製作委員会
続くシーンでは、金田昇演じる海斗とヤヒロ、拓巳の3人が、シェアハウスに取り憑(つ)く老婆の霊の存在に気付き始める。そしてヤヒロが(コックリさんに似た)降霊術を提案するのだが……。一連のシーンに監督からの「OK」が出ると、渡辺から柔らかな笑みがこぼれた。
撮影の合間になると、加藤、金田と楽し気に談笑する渡辺。印象的だったのは、出ずっぱりの渡辺が、本番前に台本を手に取るそぶりを見せなかったこと。あとで監督やプロデューサーに聞いたところによると、本作は事前に数回のリハーサルを重ねたそうで、すでにセリフは渡辺の頭に入っているようだ。セリフ間違いでのNGも今のところないらしく、逆に長いセリフ、芝居どころが上手くいったときには、ガッツポーズをする渡辺の姿もあったとか。
またこの日は原作者の松原タニシが現場を訪れており、少し前に収録したというリアル事故物件の映像を、スタッフや待ち時間だった加藤に見せて大盛り上がりする一幕もあった。