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『事故物件ゾク 恐い間取り』亀梨和也から主演を継いだ渡辺翔太には「際立つもの」がある 中田秀夫監督が証言

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◆シェアハウスで行われた“降霊術”のあとに、怪奇現象が!

 少し時間をかけてのセットチェンジのあとは、それまでの何気ない会話シーンとは打って変わった降霊術の場面。リビングを囲むように置かれた燭台のロウソクの灯が揺らめき、“いかにも”な雰囲気を醸し出す。コックリさんといえば、日本では狐の霊を呼び出す行為と信じられているが、起源は西洋の「テーブル・ターニング」占いの一種であり、ヤヒロがテーブルに広げてみせたのもまさに西洋風のボード。太陽と月、天使と悪魔、YESとNOに男女の絵、さらに数字とカナが記されている。それを真剣なまなざしで見下ろすヤヒロ、拓巳、海斗の3人。

 ロケ撮影が多い本作にあって、この3軒目の物件が大掛かりなセットを組んでの撮影になったのも、実はここから起きる“恐い”出来事ゆえ。宇高武志プロデューサーも「今回セットはそれほど多くは使用していないんです。どこにあってもおかしくないような場所でありかつリアルな場所が舞台になっていることが大事な作品なので、基本的にはロケーションにしています。ただこのシェアハウスに関しては、絶対にロケでは撮れない怪奇が起きるので」と説明。

映画『事故物件ゾク 恐い間取り』撮影現場の様子 (C)2025「事故物件ゾク 恐い間取り」製作委員会
 実は取材班は、このあとのシーンを見学できなかったのだが、「カメラテストの時点でちょっとビックリするようなアクロバティックでスペクタクルな画になっていました。ご期待いただけると思います!」と太鼓判を押され、後ろ髪をひかれながら現場を後にした。

 宇高プロデューサーは、中田監督の演出に関しても証言。「監督は芝居とホラーシーンではスピードが全然違います。芝居は俳優の演じやすさを重んじて、本番になったらそれほどテイクを重ねないようにしているのだと思います。そのために撮影に入る前にリハをしっかりやっているのだろうなと」。そのためむしろ巻くほどだいう。しかしホラー場面に入るや「途端にめちゃ粘る」そう。

 「ちょっとしたニュアンスとか。立ち位置が数ミリ変わるだけで、影の入り方や、幽霊のディティールがどう見えているかといったことが変わるので、そこに関してはものすごくこだわって撮っています」。スケジュールを組む時点で、カット数ではなく、芝居のシーンなのか、ホラーのシーンなのかによって、割く時間をかなり変えているそうで、中田監督ならではの時間割といえる。

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◆中田監督、クランクイン初日の渡辺翔太と吉田鋼太郎のシーンでいきなり「お!」

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