金原ひとみ原作『ミーツ・ザ・ワールド』映画化決定! 主演は杉咲花、10.24公開 超特報も到着
関連 :
■松居大悟(監督)
どう生きるべきとか死ぬべきとか、見渡すと限りない善意も悪意も蔓延っていて、何を選択するにも途方に暮れてしまう。ラベルを貼って、ラベルを貼るなと追求して、ラベルを貼らないと生きていけない者もいて。「それでも生きるのは素晴らしい」なんてざっくりした肯定すら煩わしくて。
今回初めて、『生きること』についての映画に挑みたいと思いました。この金原ひとみさんの原作や制作過程が、そうさせてくれました。この物語の主人公である会社員の由嘉里は、大好きな擬人化焼肉漫画で、推しのマイナーキャラをカップリングして妄想することが心の支えで。映画を作る中で唯一確かだったのは、誰かや何かを、推す、眩しさです。信じる気持ちは眩しくて、狂気を孕んでいて、狭いからこそ光は眩しい。
由嘉里を演じる杉咲花さんと、長い時間をかけて魂を込めて、この作品に挑みました。なんだか怖い歌舞伎町が少し愛しくなりました。ちょっと長くなりましたが、ここで伝えたいことはひとつです!映画おたのしみに!