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KEY TO LIT・井上瑞稀ら、舞台『W3 ワンダースリー』出演者が“手塚世界と私”について語る!

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■ウォーリー木下/演出・上演台本

 8年前に一度『W3』を舞台化した際、“手塚先生がもしも舞台の演出をするなら?”という発想からノンバーバルで動きや演技、音楽など様々な表現を用いたミクストメディア的なパフォーマンスとして上演しました。その時に次やるならという構想も浮かんで、今年の『W3 ワンダースリー』の上演につながっています。

 戯曲に関しては“どうやったらこの地球から戦争をなくせるのか”ということを最初から最後まで考えながら書きました。登場人物たちがそれぞれの立場でそのテーマに立ち向かっていくので、空想から始まって観ている人がどんどん現実の世界に入り込んでいけるものになればいいなと思っています。何もない空間から言葉、音、身体が組み合わさって生み出せるマジカルなものが演劇ならではの魅力だと感じているので、その魔法をとても大事にして作っていきたいです。作品に残しているその明るさや救いのようなものをお客さんにも楽しんでいただきたいと思います。手塚先生のコマの隅に描かれている遊び心のような部分を演出で描くことで、そこから手塚先生の文体を演劇で表現できるのではないかと思っているので、ぜひ隅から隅まで、何度も観て新しい発見をしていただければと思います。

■井上瑞稀/星真一役

 手塚作品にしっかりと触れるのは今回の『W3』が初めてでしたが、連載されていた当初に伝えていた反戦のメッセージが今も同じ意味を持って伝わってしまうというのが悲しいなと思いました。僕が演じる真一は、すごく等身大で同世代の方が一番共感しやすいキャラクターだと思うので、真一がたどり着く答えに観た方が共感してくれたら嬉しいです。個人的には僕にすごく近い役だと思います。また、劇中でのパペットを使った演出はすごくリアルで愛らしいですし、衣裳も素敵なので、視覚的にも楽しんでいただけるのではないかと思います。

 戦争に対して“よくないこと”と思っていても具体的に出来ることはあるのか、自分たちには止められないのではないかと他人行儀に考えてしまっていた部分を考え直すいい機会になりました。まずは“考える”ことが大切だと思うので、作品を観た皆さんにもその時感じたことを考えて想像するきっかけにしてほしいです。この作品を観れば平和に一歩近づくことができると思いますし、間違いなく楽しんでいただける自信があるのでぜひ観に来てください。

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