上坂樹里、2026年前期朝ドラ『風、薫る』で見上愛とWヒロインに 2410人参加のオーディション勝ち抜く
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■一ノ瀬りん役:見上愛
――上坂樹里さんの印象について。
数週間前に初めてお会いしたのですが、(上坂さんが放つ)後ろの壁が透けて見えるくらいの“透明感”にびっくりしました! 実際に上坂さんとお話をしてみると、ご本人の“芯の強さ”を感じる瞬間が多く、とても素敵な“大家直美”を演じるのだろうな、と確信を持ちました。私も一緒に引っ張っていってもらいたいと感じる方ですので、皆さんも楽しみにしていただきたいと思っています。
――上坂樹里さんと“バディ”を演じるにあたって。
(この作品では)ふたりが出会ってすぐに“バディ”になったかというと、きっとそうではない部分もあると思っています。(この会見では)少し緊張している雰囲気もまだふたりにはありますが、これからお互いの“距離感”を近づけていく時間をすごく大切にしていきたいです。今後、色々なお稽古にふたりで挑戦していくので、無理せず自然体で“一ノ瀬りん”と“大家直美”の“バディ感”を高めていけたらなと思っています。ふたりがどんな瞬間も一緒に手を取り合って歩んでいくストーリーになると思うので、1年間の撮影期間をともに支え合いながら頑張りたいです。
――撮影で楽しみにしていること。
(栃木県)那須地域など物語のゆかりの場所での撮影も待っていると思うので、実際の土地の風を感じながら撮影することもすごく楽しみにしています。
■脚本 吉澤智子
母親に捨てられ家族がおらず、生きていく為には多少の嘘やズルも厭(いと)わない。もう一人の主人公・大家直美はそんなに清くもあんまり正しくもない、ある意味ヒロインらしくないリアルな女性。そんな直美を見つけたいと臨んだ本番さながらの演技オーディション。「あぁ、こんな直美がいい。いやいや、こっちの直美もありかもしれない」。思いを巡らせ迷いに迷い、少しでも頭を働かせようとコーヒーばかり飲んでいた私は、彼女が現れるなりモニターに釘付けになりました。「そうか、この子が直美なのか」。凛とした美しい佇まいの一方で、哀しいシーンにも感じられる根底にある明るい逞しさ。身寄りのない女性が生きることが、現代とは比較にならない程困難だった明治という時代、ここにいる直美なら生き抜いていける。台本を越え上坂樹里さんの持つ存在感そのものに、そう信じさせられてしまったのです。オーディションが終わる頃、見上さん演じるりんと2人でニヤリと不敵に笑いあう姿が浮かんできました。それが何のシーンなのかは私にもまださっぱりわかりません。ただ、とても気持ちのいい風が吹いていました。
■制作統括 松園武大チーフ・プロデューサー
主演のひとりをすでに発表している中でのオーディション開催という特殊なケースでしたが、2410人もの方々にご応募いただいたこと、御礼申し上げます。皆さん『風、薫る』への熱い思いをぶつけてくださり、身が引き締まる思いでした。本当に皆さん魅力的な方ばかりで、我々も大家直美という人物のさまざまな可能性を見させてもらえましたし、日々研さんを積んでいる皆さんの力を実感した日々でした。本当にありがとうございました。
その中で上坂樹里さんは、とてもとても自然でまっすぐなお芝居が印象的でした。そのナチュラルさの中に、まばゆく感じられるほどの光を放つ瞬間が随所に感じられ、上坂さんが大家直美を演じること、そして見上愛さん演じる一ノ瀬りんとのバディが躍動する姿を想像すると胸が激しく高鳴りました。
すばらしい出演者とスタッフ一丸となって、視聴者のみなさまに共感していただけるドラマをお届けします。放送はまだ少し先ですが、どうかご期待ください。