木村文乃×ラウール『愛の、がっこう。』田中みな実、中島歩、りょうら6名の出演が決定
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■りょう
――台本をお読みになったご感想をお聞かせください。
それぞれの環境の中で生きている、なんだかとても不器用にも感じるピュアな人たちの…他人に知られたくない隠したいものを覗(のぞ)いてしまっているようなザワザワとした感覚になりました。
――奈央をどのような人物と捉えていらっしゃいますか? また、演じる上でどのようなことを心がけていらっしゃいますか?
本を読んだ時は嫌気が差し、この役は出来ないかも、と思いましたが…ここまで心が動かされるという役はなかなかないことだと、挑戦させていただこうという気持ちになりました。男性にしがみついて生きている女性です。誰よりも幸せになりたい!と、それだけを考えて奈央なりの懸命さでもがいて生きています。演じる上で心がけていることは…奈央の「誰よりも幸せになりたい」という軸をしっかり持ち、他はぶれにぶれまくる…そんな感じでしょうか…。
――初共演のラウールさんの印象について。
とても素直な方で努力家なのだろうな、と感じています。そして、普段からなのか役柄なのか…ラウールさんにしかない空気を纏(まと)っているというか、惹(ひ)き寄せられるのだけど近づいたらいけないような…とても不思議な魅力を持った方だと思っています。役柄的にはお互いに微妙な距離感がありますので、今回私の方から距離をとっているところはあります。
――見どころなど視聴者の方へメッセージ。
境遇の違う、愛に不器用な人達の、愛の物語。ぜひ、一緒に応援していただきたいと思います。
■筒井真理子
――台本をお読みになったご感想をお聞かせください。
脚本はまずじっくりと読みました。そして井上先生は静かに社会と格闘しているのだなと思いました。私が幼い頃はまだ学生運動の気運が残っていて、立ち向かうべき権威や常識がありました。けれど、それは次第に細分化され向かうべき対象が見えづらくなっていった気がします。そうなって久しい中、格差や分断は確実に進んでいて、この作品にはその社会の不均衡が投影されていると感じました。時代からしっかりと目をそらさない、そんな意志が伝わってきました。引きこまれる脚本は1話1話とても面白くて、次の脚本が楽しみで仕方ない日が続いています」
――早苗をどのような人物と捉えていらっしゃいますか? また、演じる上でどのようなことを心がけていらっしゃいますか?
今まで見たことのない面白い役です。女性の俳優は歳を重ねていくと安定した母親役などに狭められていくと言われてきました。時代が変わり、職業を持つ女性の役も増えましたが、この早苗役は専業主婦にしてしかも今までに演じたことのない面白さ! 先駆けとなるこの役を演じられることがこの上ない幸せです。これは井上先生、西谷監督、栗原プロデューサーはじめ、スタッフ皆さまからのラブレターだと思って一つ一つ丁寧に演じていきたいと思います。ここから新しい風が吹くといいな、そんなふうに思っています。
――木村文乃さん、酒向芳さん、「小川家」でお芝居されてみて、いかがでしょうか?
木村文乃さんはその佇まい全てが“小川愛実”と重ね合っていて母として“全身で守らねば”という想いが撮影を重ねるたびに増しています。酒向芳さんの人物に一味つけるセンスには毎回感心したり笑ったり。最高です。そしてこのお2人が素晴らしいのは演技に嘘が一つもないと言うことです。これは大変なことなのです! その2人の間で、私も嘘なく早苗になろうと努めていると、いろいろな化学反応が起こります。刺激的で楽しくて仕方ない撮影現場です。
――見どころなど視聴者の方へメッセージ。
この素晴らしいチームが仕上げる完成作品を、そしてその中で小川一家もどう変わっていくのか。毎週楽しみにしていただけたらうれしいです!