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小芝風花、初共演の松本潤は“兄貴肌”「松本さんの存在で撮影現場全体が活気づいている」

ドラマ

◆“気づき”をくれる存在と、心に残る言葉たち


日曜劇場『19番目のカルテ』場面写真 (C)TBSスパークル/TBS
――このドラマは滝野の成長物語でもあると思います。滝野に共感したところはありますか?

小芝:理想と現実のギャップって、多くの人が感じていることだと思いますし、私自身もそうだったのですごく共感できました。たとえば、同期と比べて自分だけがなかなか上達しなかったり、若い頃に立てた目標と今の自分がかけ離れていたり。「なんでだろう? 何が足りないんだろう?」と、答えも見えないまま悩んで、でも目の前のことに精いっぱいで、新しいことに挑戦する余裕もない。そういう時期って、ありますよね。

私も10代の頃は特にそうでした。「この役、やりたかったな。なんで私には回ってこないんだろう」と落ち込んだり、どうしていいか分からなかったり。滝野の悩みや葛藤は、すごくリアルで、多くの人に共感していただける部分があると思います。

――滝野は徳重との出会いで変化していくようですが、視聴者の皆さんにも、「自分の中の徳重先生」を探してほしいと?

小芝:そうですね。徳重先生の姿を見ることで、「自分はどうだろう?」と自然と考えるきっかけになると思います。彼の柔らかくて温かい人柄に、患者さんたちが心を開いていく様子は、見ているこちらまで癒やされると思いますし、自分自身のことにも重ね合わせて見てもらえたらうれしいです。

――ご自身にとって、徳重先生のような“気づき”を与えてくれる存在はいますか?

小芝:さまざまな方や制作現場で少しずついただいていると思います。たとえば「お芝居はキャッチボールだよ」と教えてくれた方がいて、それはいろいろな人から言われてきた言葉ですが、すごく大切にしています。自分のセリフをただ言うだけではなく、相手から感情をもらって、自分の心がどう動いたかを感じ取って、それを返す。そうやって生まれる化学反応こそが、お芝居なんだなって。

あとは、あるオーディションでプロデューサーさんに言われた言葉もすごく残っています。「風花ちゃんは、いろいろなものを両手にいっぱい持ってオーディションに来ている。でも、それだとオーディション会場や現場でつかめるものがない。なるべくまっさらな状態で現場に来たほうが、そこで欲しいものをパッとつかめるから」と。結果としてその作品に出演はできなかったのですが、得るものが多いオーディションでした。

――最後に視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

小芝:まずは、「総合診療科ってこんな役割なんだ」と知ってもらえたらうれしいです。そして、人と対峙する時に誠意を持って向き合うことの大切さも、このドラマは教えてくれます。日曜の夜、少しでもホッとできるような時間になったらいいなと思っているので、ぜひ楽しみにしてください。

 日曜劇場『19番目のカルテ』は、TBS系にて7月13日より毎週日曜21時放送。

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