『愛の、がっこう。』神演出だった第6話を振り返る──タイトルに重なる砂浜の文字、名作を想起させる2人だけの“42分”
放送から1週間が経っても、『愛の、がっこう。』(フジテレビ系)第6話の熱がまだ冷めない。木村文乃主演、Snow Manのラウールが共演する本作は全10話と発表されており、物語も折り返し地点だ。そんななか2人だけの幸せな時間がわずか42分……(第6話全体尺45分のうち、42分が2人だけのシーンだった)。幸せな時間は短ければ短いほど、大切な宝物のように感じる。そんなふうに本作、特に第6話が水飛沫をあげる波打ち際のようにキラキラして見えるのは、これまでのエピソードの中に散りばめられていた演出が反復して登場し、それによって意味が変わってくる仕掛けが施されているからかもしれない。まさに『昼顔』(フジテレビ系)以来となる脚本家・井上由美子と演出家・西谷弘タッグの底力。そこで、今夜放送の第7話を前に、第6話で描かれたものの意味をこれまでの神演出と共に振り返りながら、今後の愛美とカヲルの行方を考えていきたい。

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