荒川良々、丸山隆平、上白石萌歌らのコメント到着 赤堀雅秋プロデュース『震度3』開幕
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■作・演出・出演:赤堀雅秋
とにかく無我夢中です。素晴らしいスタッフ・キャストと共に、まさに、手作りで原始的な「物作り」をしているといった感じ。難しく考えず(ま、特に難しい作品でもありませんし)、全身全霊で舞台上に生きる役者の息遣いを感じていただけたら幸いです。
■荒川良々
いよいよ始まります! いやそれにしても毎日暑いです! 皆さま気をつけてお越しください。……劇場は空調がガンガン効いてると思うので、不安な方は羽織りなど持ってきて観劇してください。暑いですし、いろんな事で皆さまイライラされてると思います……その日常を忘れさせられるように演者もスタッフも、ひとえにオモシロい作品を届けたくて稽古してきました。
出演してる自分で言うのもナンですが、生きていくのはツラい事がほとんどです。でもこの舞台に出てる人間を観たら「もう少し生きててもいいや」と思える、赤堀雅秋渾身の作品だと思ってます! それでは皆さま劇場でお待ちしてます。
■丸山隆平
久しぶりの赤堀組。舞台上でどれだけ感情柔らかにその場を感じて動けるのか。その場に生々しく存在するために稽古を重ねて重ねてきました。
人間は不安定な生き物で、日々状態は微妙に変わるもの。舞台上でのキャッチボールを毎日新鮮に続け、どんな風に生きていくのか。
稽古の中でようやく「小池」が僕の中に息づいて来ました。彼を舞台という架空の世界で自由にしてあげる事で、その時間だけは「小池」が実際に存在するわけですから。ん……、何を言ってるのやら。冷静に自分の文章読んでなんか、今恥ずいです。
ま、取り敢えず、能書はこの辺にして。まだまだ、暑い日が続くのか、明日はどうなるのか、都市伝説とかニュースとか、何が現実で虚構かもわからない訳で。自己判断がより大切になってきている気がします。まぁ、いつの時代もそうですけど。この劇でみなさんの何が揺れるのか、揺れないのか。もうすでに僕の中で揺れは起こってます。いつからなのかは忘れましたが。この危機感を麻痺させないように、思考停止しないように大切にいきたいものです。
よく忘れてしまうけど、大切な自分の中の部分を。僕は定期的に赤堀さんの作る演劇に救われて来た人間です。『震度3』、いろんな人間が舞台の上で生きます。あなたの目にどのように映るのか怖いけれど楽しみです。ぜひ、揺れに来て下さいませ。
■上白石萌歌
『震度3』いよいよ開幕を迎えます。ナマモノである舞台特有の緊張感に身体中がヒリヒリとしています。
赤堀さんの言葉を自分なりに咀嚼し、探索しつづけるお稽古の時間は苦しくも、とても楽しく贅沢な日々でした。きっと千穐楽を迎えるまで、生き物のように変化し続ける作品になるのではないかと思っています。役として板の上にしっかりと存在し、息を吸っていられるように努めます。ぜひこの作品の世界を肌で感じていただきたいです。劇場でお待ちしております!
■あめくみちこ
稽古場で培ったものを大事に、座組の皆さんにパワーをもらいながら、私も全身全霊で本多劇場の空間に立ちたいと思っています。娘役の萌歌ちゃんとの場面が多いのですが、お互いにたくさん共鳴し合い、お客様に届けたいです。楽しんでいただけますように!