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『RAMPO WORLD』平埜生成主演「蟲」、4人の男女が堕ちていく本予告&場面カット10枚解禁

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『RAMPO WORLD』より「蟲」ポスタービジュアル
『RAMPO WORLD』より「蟲」ポスタービジュアル(C)2025「蟲」パートナーズ

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平埜生成

木口健太

 江戸川乱歩の作品を原案に設定を現代に変え、オリジナル解釈を加えた3作品が、没後60周年記念作品『RAMPO WORLD』より、1929年に雑誌「改造」にて発表された中編小説を原案に新たな作品としてよみがえった「蟲」の本ポスター、本予告、場面カット10枚が解禁された。

【動画】現代劇として蘇った乱歩の「蟲」 4人の男女が堕ちていく本予告

 本格推理小説や怪奇・幻想小説の祖として後世に名を残した作家・江戸川乱歩。数々の推理小説を世に送り出す一方で、「人間椅子」「鏡地獄」など、怪奇、妄想、フェティシズム、狂気をにじませた変格ものと称される作品も多く執筆している。

 平埜生成主演「蟲」の原作は、対人恐怖症の青年が初恋の相手と再会し、再び恋心を燃え上がらせながら愛憎劇へと発展していく物語。人間の深い闇を猟奇的かつ幻想的に描いた本作は、数ある乱歩作品の中でも問題作と評されており、このたび新たな解釈によって現代によみがえる。

 映画監督の柾木(平埜生成)は、親の遺産を食い潰しながら引きこもり続けて10年になる。極端に人との接触を嫌う柾木を気に掛ける大学時代からの友人・池内(木口健太)は、刺激を与えようと小劇場の舞台へと連れ出すが、柾木は居酒屋で酒をあおりながら厳しい論評を繰り返すばかりだった。しかし、そこに出演女優の芙蓉(佐藤里菜)が現れると、その反応が一変する。柾木の演技論を熱心に聞く芙蓉に心を動かされ、創作意欲が湧き出してきた柾木は、彼女を主役にした脚本を書き始める。その想いの空回りが、次第に狂気をはらんで、誰も想像だにしない歪んだ愛の物語を奏ではじめる―。

 初の映像解禁となる本予告では、AIの声らしきものが「これは、私が記録したある人間の雄と雌による、とても奇妙な物語です」と現代的でありながらどこか不穏な空気を醸し出す。主人公は極端に人との接触を嫌う映画監督・柾木愛之助。柾木が撮っているのか、映画フィルムのような無機質で色あせた画面に本作のヒロイン・女優の木下芙蓉が人形のように映し出され、違和感を募るワンシーンから始まる。

 場面が変わると、柾木は大学時代からの友人・池内に、小劇場の舞台へ「一緒に行かないか?」と誘われます。その舞台に出演していた芙蓉に、柾木は「彼女はミューズなんだ」とまで言うほどに惹かれていくのですが、やがて芙蓉と池内の関係が恋人同士なのかどうか、疑念が芽生えていく。2人の関係を疑う柾木の前に、謎の女・小林(北原帆夏)が現れる。芙蓉を疎ましく思う小林は、利害が一致した柾木と手を組むことに。一体、何を企んでいるのか…。

 「ラブストーリーは始まったばかりです」というAIらしき声に重なるように、歪んだ愛憎劇を予感させるシーンが続く。柾木が芙蓉の身体に絵の具を塗る場面では、その異様さが際立ち、乱歩の世界観が画面いっぱいに広がっていく。さらに、池内の前で小林は「一緒に狂ってもらえますか?」と狂気じみた愛を向ける。ラストには、芙蓉の「私は綺麗でしょうか?」というセリフと、飛んでいる蟲の羽音が重なる。そして、柾木の涙の意味とは…。“4人の男女が絡み合い、堕ちていく―。”この猟奇的な愛の結末はどこに向かうのか…?

 なお、9月4日に公開を記念して3作品のメインキャストが登壇する完成披露舞台あいさつを実施。公開に先駆け「3つのグノシエンヌ」が先行上映される。チケット発売中。

 江戸川乱歩没後60周年記念作品『RAMPO WORLD』「3つのグノシエンヌ」は10月3日、「蟲」は10月17日、「白昼夢」は10月31日より3作連続で順次公開。

『RAMPO WORLD』「蟲」予告編

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