櫻坂46・井上梨名が卒業セレモニー開催「7年間のアイドル人生、100点満点です!」
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続いては、いよいよ井上の卒業セレモニーの時間に。会場中から「いのりコール」が鳴り響く中、井上のソロ歌唱をフィーチャーした「五月雨よ」にて、セレモニーはスタートする。井上は前半を同期の二期生とパフォーマンスし、後半を三期生とともに披露。曲終盤には四期生も加わり、長尺の新規ダンスパートを取り入れながらメンバー全員で櫻坂46として残された時間を胸に刻んでいく。
11thシングルのBACKSメンバー曲「ULTRAVIOLET」では、幸福感を強めた歌とダンスで観る者を大いに楽しませる。曲中には井上&武元のペアダンスをフィーチャーした見どころも用意され、井上にスポットを当てた形でセレモニーは進行。かと思えば、テレビ朝日で放送中のレギュラー番組『サクラミーツ』メンバー6人(井上、大沼晶保、武元、増本綺良、谷口、中嶋優月)で息の合ったコントを見せ、ステージに残った井上、大沼、武元、増本がその流れで「イザベルについて」を披露する。この4人だからこその絆が見えるパフォーマンスに、客席から盛大な声援と拍手が送られた。
セレモニーもいよいよ佳境に。本人や同期、後輩からのコメントを交えた、欅坂46加入時から今日までを振り返る映像に続いて、純白ピンクのドレスを着た井上がステージに登場。大園、田村保乃とともに「ずっと 春だったらなあ」を歌い始めると、会場は感傷的な空気に包まれる。そんな淋しげな空気も、井上は松田とともに「On my way」を力強い歌声と満面の笑みで披露することで、ポジティブなものへと昇華。曲中、お互いに対してやBuddiesに対して「大好きだよ!」と叫ぶ場面もあり、客席からは歓喜の声が湧き上がった。
ステージに井上がひとり残ると、客席に向けて感謝の言葉を伝えていく。彼女は「私は7年前にこのグループに加入したんですけど、どこにでもいる女子高生が、先輩たちがテレビだったりMVだったりでパフォーマンスする姿に心を動かされて、それが人生の支えになりました。憧れの人たちみたいにたくさんの人を笑顔にして、支えられる人になれたらと、人生で大きな決断をしました」と、グループ加入当初を振り返る。
続けて、「そこからはうまくいくことばかりじゃなかったし、思うように活動できなくて、グループや自分自身が暗くなってしまう時期もありましたし、自分の居場所はどこなんだろうと、もがく時期もありました」と苦悩した時期について明かし、「そんな中、いつもそばにいてくださるBuddiesの皆さんが道を照らしてくれたから、ずっと前を向いてここまで活動することができました」と伝える。
そして、スタッフや家族への感謝、各期のメンバーへの愛を述べつつ、同期へは「みんなが本当に大好きで。おばあちゃんになっても二期生曲とかいろんな曲、いっぱい踊ろうね」、Buddiesには「皆さんがいたから櫻坂46はここまで来ることができたし、私も今日まで、なんなら未来まで、Buddiesのおかげで生きていけると思います。この“チーム櫻坂”ならどのメンバーも輝ける、そんなグループになっています。自分で言うのも恥ずかしいけど、それは私が証明していると思います。たくさんこの7年間で輝けました!」と本音を口にした。
その後、二期生が一堂に会すると、井上に向けて次々と「可愛いよ!」と発言。松田が「ここまでのセレモニー、どうだった?」と問いかけると、井上は「最高(笑)」と自ら太鼓判を押す。そして、「イザベルについて」披露前のコントは自身が脚本を書いたこと、ドレスのイメージについては「いくつか候補があった中で、衣装さんからこれは『みんなの初恋』がテーマと言われて、即決しました」と裏話を明かしてくれた。
そんな井上に対して、森田ひかるは「何かあったらいつでも頼ってほしいし、ずっと応援してるから、これからの人生も井上らしく可愛い笑顔でいてね。自分が思っているより素敵な人なんだから、そこを誇ってほしい」とエールを送り、相方と呼ばれるほど親交のある武元は涙を堪えながら「最後の日に最高なところを持ってくるところが井上梨名。最後に一番の井上梨名を見せてくれて嬉しいし、こんなにキラキラした人の隣で歌えて嬉しかったです」と感謝を伝えた。
そして、キャプテンの松田は「井上といるときはキャプテンじゃない自分でいられたし、それが自分の心の支えになっていた。たくさんいろんな言葉ももらったし、困っていたらすぐ気づいて隣に来てくれたし。井上がいなかったら、踏ん張れない瞬間がたくさんあった」と本心を明かし、「なのに、井上は弱い部分をまったく見せない。いつも頼ってほしいなと思っていたけど、それは井上なりの芯であり考え方で、そこも井上らしくてカッコよかった。同期も後輩も井上の姿をたくさん見てきたと思うけど、アイドルとしても人としてもお手本のような人。だから、私は井上みたいな強い人間になりたいなと思いました」と伝えた。
会場が感傷的な空気に包まれると、そんな雰囲気をぶち破るかのように、井上は「皆さん、しんみりしている場合じゃないですよ! 最後の最後はみんなでとびっきりの笑顔で、たくさん大声で楽しみましょう!」と叫び、メンバー全員で井上がセンターを務める「確信的クロワッサン」をパフォーマンス。Buddiesによる盛大な「いのりコール」を背に、彼女は「7年間、本当にありがとうございました。みんなのおかげで、本当に本当に幸せでした!」と告げて、7年間におよぶアイドル人生を締めくくった。
トロッコに乗ってアリーナを回遊しつつ、ファンに別れを告げる井上。再びステージに戻ると、今度はメンバー1人ひとりから青い花が手渡されていく。そして、最後に「メンバーのみんなもBuddiesの皆さんもたくさんたくさん、幸せな時間をありがとうございました。私のこの7年間のアイドル人生、100点満点です!」と伝え、約3時間半におよんだ『Buddies感謝祭 2025 EX』および『井上梨名 卒業セレモニー』は閉幕した。
■セットリスト
Overture
1. Microscope
2. 桜月
3. 死んだふり
4. 木枯らしは泣かない
5. 最終の地下鉄に乗って
6. 美しきNervous
7. それが愛なのね
8. Unhappy birthday構文
<井上梨名卒業セレモニー>
1. 五月雨よ
2. ULTRAVIOLET
3. イザベルについて
4. ずっと 春だったらなあ
5. On my way
6. 確信的クロワッサン

