性暴力サバイバーたちにカメラを向けたドキュメンタリー映画『魂のきせき』10.24公開決定
■小林茂(監督)
みずからの性被害を明らかにしてドキュメンタリー映画に登場するということを、どのように考えたら良いのだろうか。3名のサバイバーと伴走してきた10年。彼らの「勇気」と「希望」にカメラを向ける日々は、彼らの苦しみが流れ込みながらも、い
ま思えば楽しい時間であった。この鬱蒼とした暗闇の中でも、深海に生きる魚族のように、自らがもえて光を放つ彼らは美しかった。その微かな光こそ映画の中で輝くだろう。
■小田香(撮影)
撮影していると、その姿をうつしながら、お話を聞きながら、心を開いたり閉じたりする。ずっと開いたままだと溢れてしまうし、閉じたままだと声を聞くことができないから。『魂のきせき』を撮影しているときも開閉しながら撮影していたが、閉じていても大きな感情がじぶんを貫いてくることがたびたびあった。目の前の人が、今ここに生きていること。それにうたれた。涙が出た。共感や理解ではないと思う。みなさんがご自身の毎日を生きていること。その毎日は今日も続いてる。
■にのみやさをり(出演者)
映画のスタッフの誰が欠けても、たぶん、この映画はできあがらなかったと思います。ひとりひとりが今ここにいることや被害/加害について向き合い続け、考え続けた、今も考え続けている、その道程にこの映画は在る、そんな気がします。できるなら、簡単に答えを出して考え続けることを止めてしまうのではなく、この映画の先でもずっと、ずっとずっと、考え続けてほしい。誰もが被害/加害の当事者になり得る、あなたも、あなたも、君も、私も。だからこそ。
■高橋和枝(出演者)
人生には、立ち止まり、自分がどこにいるのかさえ分からなくなる時があります。そんな私が、一人で歩いていた道で映画と出会い、『魂のきせき』という旅が始まりました。9年間、手探りで「奇跡」を信じ、一歩ずつ「軌跡」を積み重ね、その歩みの中で数えきれない「きせき」に出会ってきました。振り返れば、そのすべてが誰かと共に歩んできた物語でした。これからも、この物語の続きを、映画を通じて皆さんと共に紡いでいけたら幸いです。
■森永都子(出演者) ※コメントは詩のため、画像で掲載しています。
