金属バット『絶望できない男』でドラマ初演技! 大東駿介「めちゃくちゃエモかったっす」 “極貧の絶望期”を救った親友・小林と胸アツ共演
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そんな「絶望期」を共に過ごした小林とのドラマ共演は、大東にとって特別な体験となった。
「めちゃくちゃエモかったっすよ。小林との学生生活、特に中高生の時は、ほんまに昨日のことよりはっきり覚えてるっていうか。めちゃくちゃ自分の核になってるところで。当時、小林と一緒に同級生5人で同じチームで…“チーム”っていうか、ただほんまにはぐれ者の集団やったんですけど。友達の一人がビデオカメラを買って、僕は俳優をやりたかったから、カメラを回してあいつらに芝居させて映像撮って。小林は音楽とお笑いに興味があったから、あいつネタ帳持ってずっとネタ考えてたんですよ」と大東。
「そんな映像を撮ってた僕が俳優になって、ネタ帳持ってたあいつが芸人になって。あん時とやってること全く変わらんけど、お互い夢の延長線上で、もう一回再会してお互いやりたいことやっていて。安いビデオカメラで撮ってた自分たちを、今こうやってテレビで流してもらえるって、熱すぎるやろ、みたいな。あの頃はほんま友達だけが俺らのエネルギーやったんですよね。そんな友達と一緒に仕事できたっていうのはめっちゃうれしいし、感謝してます」と話した。
さらに、出演を快諾してくれた小林の相方、友保への感謝の思いも尽きない。
「金属バットの芸風からしたら、別にドラマに出演しなくても良いと思うんですよ。でも、“ハゲの連れが呼んでるっていうから来たわ”って友保くんが言ってくれて。その言葉に感動したし、うれしかったっすね。仕事ごとに色んな感動があるけど、今回はマジで学生時代と今の自分が重なって、言葉では言い表せないぐらい感動しました。小林も友保くんも、絶望期にいた頃の連れですから。あぁ、俺はやっぱり“絶望できない男”やなと思います。あん時のまま絶望してたら、こんな幸福は待ってなかったわけで。あいつ(小林)はキョトンとしてましたけど(笑)。ほんま“ドラマみたいやな”って。頭の中で自分で編集しちゃいましたもん。僕と小林が芝居してるところがスローモーションになって、学生服のあの頃の俺たちに重なっていく、みたいな。“それ撮っとけばよかったなぁ!”って(笑)」。
■実像のないSNS社会だからこそ際立つ、金属バットの「生身」の強さ
そんな小林との気のおけない関係性は、大人になった今でも変わらない。
「今でも大阪に行った時に“飯行こうか”っていうぐらいで、普段は全然連絡を取らないです。でもこの間会った時は、夕方から翌朝まで11時間も飲みました。何を今さら11時間も話すねんって(笑)。お互い思想が違うから、ちゃんとピリピリしていまだに喧嘩(けんか)もする。でも、同じ場所でこうやって会えるのがめっちゃうれしいです」
俳優と芸人。異なる領域で勝負しながらも、大東は金属バットとの間に「根底にある生き様の共通点」を感じているという。
「金属バットも枠に囚われへんネタをやってる。お互い教養があった人生じゃないけど、こうやってなにか自分たちの足りないものを生かして、それを武器に変えている感じはすごくしますよね。“足りない”って、足りないことに気づかなかったら欠点やけど、足りないことを自覚したらそれは武器になんねんなっていうことを、僕ら象徴してるよなぁって感じがしますね」と大東。
「これって結構なんか核心かもなと思うんですけど、SNSって自分の足りないものを、実体験じゃなく知識として瞬間的に吸収できるから、自分が何者かになったって錯覚するじゃないですか。世のSNSの揉め事って大体その錯覚から起きてる気がして。実像のない虚像同士の戦い、みたいな。でも足りないものを自覚して、それが虚像であるっていうことを自覚してたら、やっぱ足りないものを埋めようとする作業、もしくはその足りないものを自分として誇れる作業が、自分という実像を浮かび上がらせるというか。それをやってきているのが俺とか小林なんかな、みたいな。生身で勝負するしかないよなって感じがするんですよね」。
