前田敦子「AKBで孤立しているように見えた」 黒沢清監督が印象を語る

関連 :
前田敦子が11日、都内劇場にて行われた映画『Seventh Code』の初日舞台挨拶に監督・脚本の黒沢清とともに登場した。
【関連】『Seventh Code』初日舞台挨拶に出席した前田敦子 フォトギャラリー
前田4枚目のシングル「セブンスコード」(今年3月発売予定)のミュージックビデオとして、ロシア・ウラジオストクを舞台に黒沢が書き下ろしたオリジナルストーリーとなる本作。前田は初の海外ロケとなる。異国情緒溢れるエネルギッシュな街並やロシアの広大な大地を舞台に前田が疾走し、予測不可能なエンタテインメントが繰り広げられる。昨年11月に開催されたローマ国際映画祭では、最優秀監督賞、最優秀技術貢献賞の2冠を獲得し、日本映画初の快挙となった。
黒沢が「全く個人的な印象ですが、AKBの中で1人だけ孤立しているように見えました。若い俳優やタレント含めて、たった1人で生きているという感じが貴重だと思いました。実際の本人はどうなのか知りませんが…」と前田の印象を独特な目線で語ると、前田は「そういう風に思われることが多いのかな」と照れ笑いを浮かべた。
本作企画の秋元康氏からは「映画みたいに自由にやってくれ」と言われたという黒沢。ロケ地のロシアも秋元による提案なのだそう。監督の印象について前田は「とても優しかったのですが、その優しさが逆に厳しかった。監督の要求にどう応えていいのかわからなかった」と答えた。実際にも過酷なロケだったようで、「全然日が暮れないんですよ。夜10時でも日が出ていて、ナイトシーンは夜1時でした」と黒沢は振り返った。
さらに黒沢は「ヘトヘトになった夜中に前田へ『歌ってほしい』と伝えたんです。そうすると、役と違って、ガラっとプロのアイドル歌手の顔になるんですね。皆で『目の前で前田敦子が歌ってるよ』と言いながら感動していました」と撮影エピソードを語っていた。
イベントではローマ映画祭のトロフィーを黒沢に贈呈。前田は「出品するということを知って『さすが黒沢監督』と思ったのですが、受賞したと聞いてさらに、『さすが黒沢監督』と思いました」と話し、黒沢に笑顔を向けた。
映画『Seventh Code』はシネクイント他にて1週間限定公開。