オバマ米大統領、『ハングオーバー』Z・ガリフィナーキスと真顔でコメディ対決

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アメリカのオバマ政権が推進している米医療保険制度改革「オバマケア」をプロモーションするため、バラク・オバマ米大統領が自ら、『ハングオーバー』シリーズのザック・ガリフィナーキスのおふざけトークショーに出演。コメディ演技の才能を見せつけた。
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オバマ大統領が出演したトークショーは『Between Two Ferns(原題)』。コメディアン俳優ウィル・フェレルが手掛けるオンライン・コメディサイト「Funny or Die(原題)」の1コーナーだ。
ホストを務めるザックが「出演を何回かキャンセルしちゃってごめんね」と言うと、「気にしないでくれ。このショーを実際に観ている人がいると聞いた時は実に驚いたよ」とオバマ大統領。話が終わらないうちに「シー」とザックが大統領の言葉を遮り、二人の静かな戦いが幕を開けた。
このコーナーは “無知な”ザックがゲストにトンチンカンな質問やバカげた質問をし、横柄な態度を取って相手を怒らせるというパターンで進むのが常。2013年のアメリカの祝日・感謝祭に七面鳥を恩赦したことに触れ、「2014年の予定は?」とザックが尋ねると、「別の七面鳥を恩赦する予定だ。毎年の感謝祭でやっているからね。七面鳥が1羽、流通しなくなると、君が食べられる七面鳥が1羽減るから悲しいかい?」と、ちょっと太めのザックにジャブを入れるオバマ大統領。七面鳥の恩赦はホワイトハウスの慣例で、歴代大統領が毎年やっていること。それを知らないザックの無知を指摘し、ニヤッと微笑む大統領は、なかなかの演技派だ。
アメリカの大統領の任期は最高2期までについて、「大統領選に3回出馬できないのは、ちょっとガッカリだよね?」との質問に、オバマ大統領は「いや、いい考えだと思う。私がもし3度出馬したら、3作目の『ハングオーバー』をやるようなものだ。うまくいかなかっただろう?」とシリーズ第3弾の『ハングオーバー!!! 最後の反省会』が不評だったことをジョークに。さらに本作での共演者であるブラッドリー・クーパーをベタ褒めして、ザックに追い打ちをかける。
最後は、いつもならザックがゲストを追い返したい時に押すボタンをオバマ大統領が押し、2人の背後に垂れ下がっていた黒幕が落ちて、ホワイトハウスの外交官応接室が露わになった。実はザックは番組を最初から外交官応接室で撮影していたというオチ。もちろん台本ありきのトークショー仕立てのコメディだが、オバマ大統領の迫真の演技(!?)に話題沸騰中だ。