人気ゲーム『トモダチコレクション』同性婚対応の予定なし、米・任天堂が声明を発表

任天堂の人気ゲーム『トモダチコレクション 新生活』。海外版が北米とヨーロッパで6月に発売予定となっており、アメリカではそれに先駆け、23歳の同性愛者の男性によりゲームの中で同性婚を可能にするオプションを求める運動がインターネット上で始まっていたが、ゲームに変更の予定がないことが明らかになった。AP通信が伝えた。
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北米では『Tomodachi Life(原題)』としてローカライズされた『トモダチコレクション』。プレイヤーが自分のMii(ミー)や友人などのMiiを登録し、架空の島に住んで仮想生活するゲームだ。結婚や子育ても可能だが、既存の機能では同性婚はできないという。
AP通信によると4月、アメリカ・アリゾナ州在住の同性愛者の男性が実生活で婚約している同性の男性のMiiと、ゲームの中でも結婚したいが現状ではできないとして、海外版で同性婚を可能にすることを求める運動をインターネット上で始め、ゲームのブロガーや掲示板参加者から反響を得ていたという。
任天堂アメリカはこの件に関してEメールの声明を発表し、「ゲームの中の関係オプションについては、実生活のシミュレーションというよりも遊び心のある代替世界を表しています」として、社会的な主張をするものではないと、同性婚が出来るように変更する予定がないことを明らかにしたそうだ。
今回の声明ではまた、消費者をより良く理解するために、引き続きフィードバックに耳を傾け考えていくとも述べられているとのことだが、いつの日かローカライズで反映されることはあるだろうか。
英語版のゲームでも数は多くないが、『ザ・シムズ』や『フェイブル』など、同性婚を認めるゲームは複数存在するという。