浅野忠信、自身を「凄く真面目で、人の手本になるような生き方」と分析

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俳優の浅野忠信と女優の二階堂ふみが2日、東京都内で行われた映画『私の男』完成披露試写会に、高良健吾、藤竜也、熊切和嘉監督らと共に出席した。
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『私の男』は、作家・桜庭一樹の直木賞受賞小説を、映画『ノン子36歳(家事手伝い)』『海炭市叙景』などの熊切和嘉監督が映画化。北海道・紋別の田舎町を舞台に、家庭を知らない男(浅野)とそんな男に引き取られた少女(二階堂)との禁断の関係性を描く。
本作が、“タブーを犯してしまう”内容にちなんで「人に止められてもやってしまうことは?」と聞かれた浅野は「まったくないですね」と即答しながら「凄く真面目で、人の手本になるような生き方しかしてこなかったので。すいません」とニヤニヤしつつ深く語ろうとはしなかった。
また、二階堂と禁断の関係に陥る役どころを演じる浅野は「30代が役者として大変で、40代になったら演じたい役のイメージというのがあった。そのイメージの中の一つの欲しい役をいただけた。脚本を読んだときにすぐにも行けると思った」と抜擢に喜色満面。
二階堂との濡れ場のシーンでは「キーとなる場面だし、ふみちゃんも大変だけれど、僕もムードを出さなければと集中していた」と緊張を振り返るが「リズムが合って、想像以上にいいムードを出せた。ふみちゃんに助けられたし、(お互いの体を)密着した状態で待っていた時には台本にはないものを感じることができた」と、二階堂との抜群の波長を実感していた。
一方、流氷が浮かぶ海に飛び込むなど体当たり芝居を披露した二階堂は「全編を通して寒かったので、寒さの真骨頂というか、でも本当だから出せる臨場感や空気感があった。いいシーンに仕上がっている」と完成に自信。第36回モスクワ国際映画祭コンペティション部門への出品が決定したが「純粋に嬉しい。現場の皆さんのおかげ。流氷がロシアから降りてくれてありがとうございます、と言う感じ」と喜びを表した。
またこの日、映画の舞台となる北海道紋別からご当地キャラクター・紋太君が流氷の塊をもって登場。しかし手を振るだけのパフォーマンスに浅野は「紋太君に“ふなっしー”のような元気がない」と残念そうだった。
映画『私の男』は、6月14日公開。