ニコラス・ツェー「本当は消防士になりたかった」 主演最新作の過酷な現場で夢が叶う

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香港で大ヒットを記録した火災パニック映画『ファイヤー・レスキュー』が遂に日本上陸。本作は、「消防士の真実の物語を描きたかった」と監督が語る通り、炎だけでなく、煙や有毒ガスと戦う消防士の姿をリアルに描き出した作品。実は消防士になる夢を抱いていたというニコラス・チェーが主演を務め、共演者と共に消防学校で基礎訓練を学んでから撮影に臨んだ。
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ニコラスは、「子供の頃に憧れていた消防士はまさしく英雄だったよ。彼らが火事の現場で負傷者を背負って出てきたところを見て、命を守っていると感じたんだ。だから今も、彼らは偉大だと思っているよ」と、幼い頃の夢を語る。
「喘息持ちで、体力の問題もあり、叶えることができなかった」と言うものの、自身でアクションをやりたいと熱望。ニコラスはこれまでの作品同様、本作もほぼスタントなしで体当たりの演技に挑み、夢を叶えた。
デレク・クォック監督の単独名義としては最大規模の22億円をかけて製作された本作。チャウ・シンチーと共同監督を務めた『西遊記 はじまりのはじまり』(14)の撮影後に腎結石が見つかり、2ヵ月の撮影期間に3回倒れながらも作り上げたという、ただならぬ熱意が込められている。
現役消防士20人ほどへの取材、煙をうまく映すための様々な試行錯誤。そして、出演者のショーン・ユーが「炎に包まれながら、一日に15~16時間も集中して撮影したんだよ。今までで一番過酷な撮影だった。ラブストーリーの方が合ってるかなと思ったよ(笑)」と語るほど大変な撮影だったからこそ、本国で2500万HKドルというヒットを記録したのだろう。
『ファイアー・レスキュー』は10月11日よりシネマート六本木、シネマート新宿ほかにて全国公開。