ももクロ主演『幕が上がる』映画化&舞台化 演劇ワークショップで「役者として成長」

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劇作家・演出家の平田オリザの青春小説『幕が上がる』が、ももいろクローバーZ主演で映画化&舞台化されることが決定した。映画版でメガホンをとるのは『踊る大捜査線』シリーズの本広克行監督、 舞台版でも演出を担当する。
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本作は、弱小演劇部の少女たちが全国大会を目指し、試練を乗り越え輝いていく青春ストーリー。「今、もっとも輝いている少女たちに演じてもらいたい」という平田と本広監督の思いから、主役である演劇部の高校生たちに、圧倒的なライブパフォーマンスとドラマティカルな成長が目覚ましいももクロが重なり、抜擢に至った。
平田は、本広監督からの依頼で撮影に入る前、ももクロに「演技力の向上」と「演劇を学ぶ」ことを目的とした演劇のワークショップを行ったことを明かしており、「この作品を観た多くの観客の皆さんは、ももクロメンバーの『演技力』に驚くことでしょう。役者として驚異的な成長を遂げました」と宣言。
主演の一人、百田夏菜子は「お芝居の経験も全然ない、そんな私達が映画の主演。撮影が始まってからは私達はただただ必死!」と大役を演じたことを振り返り、「台本をもってここのセリフをこうしろじゃない。お芝居とはなんなのか、そこから教えてくれました。ジャンルを通り越してなにか新しいものが作れる気がしました」と平田のワークショップによって得たものが大きかったと実感しているという。
映画版では、演劇部を指導し全国大会へと牽引する新任教師役として、『小さいおうち』で第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞した黒木華が共演する。
撮影の9割を静岡県内で行った映画『幕が上がる』は2015年2月28日、新宿バルト9ほかにて全国ロードショー。舞台版は2015年5月上演予定。