尾野真千子、新人女優に刺激を受ける 「生半可な気持ちでやってはいけない」

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ベストセラー作家・宮部みゆきのミステリー巨編を2部作で映画化する『ソロモンの偽証』の製作報告会見が12日、都内にて行われ、女優の永作博美、尾野真千子、夏川結衣、黒木華、俳優の佐々木蔵之介、成島出監督、宮部みゆきらがオーディションで選ばれた中学生キャストらと登壇した。
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原作は、宮部が作家生活25年の集大成として構想15年、執筆に9年をかけて完成させた同名小説。ひとりの中学生の死をきっかけに、生徒たちが自ら“校内裁判”を開廷し真実を見つけ出していく様を描く。物語の中核を担う33人の中学生役は大規模なオーディションで選ばれており、この日はメインキャストの座をつかみ取り役名でデビューを果たした藤野涼子、板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生、前田航基、望月歩が出席した。
藤野演じる主人公・涼子の23年後の役を務める尾野は、中学時代の涼子とこの日初めて対面し、その感想を「とてもしっかりしていて、大人役が私でいいのかなと感じました。(藤野の)リハーサルを見たのですが、芝居にまっすぐに向き合っていて私も生半可な気持ちでやってはいけないと思いました」と語り、藤野から大きな刺激を受けたことを明かす。
一方、主人公のクラスメイト・三宅樹里の母親役を務める永作は「子どもたちの成長を間近で見られる現場に誘っていただいてうれしかった。とてもエネルギーをもらえた気がします」と笑顔。娘役を演じた石井杏奈については「引っ込み思案の樹里が裁判の後の校庭のシーンで、だれよりも前で待っていた。その成長ぶりを見てうれしくなりました」と母親の顔をのぞかせる。成島監督は藤野をはじめ、中学生キャストたちについて、「彼らの魂は美しく、痛々しいくらい純粋」と限りない可能性を絶賛していた。
映画『ソロモンの偽証2部作は2015年3月7日(前編)、4月11日(後編)公開。