米ソニー・ピクチャーズ『The Interview』公開中止 北朝鮮が舞台の映画も白紙に

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ハッカー集団の警告により公開が危ぶまれていたソニー・ピクチャーズのコメディ映画『The Interview(原題)』。現地時間18日に予定されていたニューヨークでのプレミアを含み、本作の劇場公開が正式に中止されたという。The Hollywood ReporterやUs Weeklyなどの海外メディアが伝えた。
【関連】公開中止が決定した『The Interview(原題)』場面写真
米ソニー・ピクチャーズのコンピュータシステムがハッキングされ、幹部や従業員のメールや製作予定の映画に関する未公開情報が流出していたが、現地時間12月6日には「Guardians of Peace」と名乗るハッカー集団が、本作を上映予定の映画館に対してテロを示唆する警告を発していた。
『The Interview(原題)』はクリスマスより全米公開予定だったが、本作を上映予定だったAMC TheatersやRegal Entertainmentなどの大手劇場が先に、警告を受けて上映中止を発表していたとのことだ。
ソニー・ピクチャーズは公開中止を伝える声明の中で、映画館の決定を尊重すると共に、従業員や観客の安全を最優先して然るべきであり、同社も同じ思いであるとコメントしたという。
今回の上映中止は他の映画にも影響が出ており、映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの監督として知られるゴア・ヴァービンスキーがメガホンを取り、スティーブ・カレル主演で製作する予定だった、北朝鮮が舞台のスリラー作品の企画が白紙に戻されたという。本作は来年3月からの撮影が予定されていたという。
映画『The Interview(原題)』はセス・ローゲンがエヴァン・ゴールドバーグと共に監督を務め、ジェームズ・フランコと共演。テレビ番組司会者とプロデューサーがインタビューを口実に、CIAに依頼されて北朝鮮の最高指導者である金正恩の暗殺を企てるというコメディだ。